• テキストサイズ

【ハイキュー】   “波長”   【孤爪研磨】

第32章 あわ


ー研磨sideー





初詣を終えて、神社をあとにする。





おみくじは3人そろって大吉で、
なにこれインチキ?とか言って笑った。

クロが

「おみくじっていい時は木に結ばなくていいんだっけ?」

って言うと

穂波が

『おみくじを木に結ぶのは、神様とご縁を結ぶことなんだよ。
だから、結ばなくてもいいけど、結んでもいいんだよ、大吉も』

って言って、じゃあ結ぼっかなぁ、とか
縁起物だし持って帰ろっかなぁ、とか
まぁどっちもクロが言った末に、結局3人とも結んだ。






それから甘味処に来た。
満席だけど待ってる人はいなくて、
せっかくだから待とっかって事で今、店の前で3人で立ってる。


神社でも穂波、ほんとかわいいから色んな人が見てた。
今日の格好はおてんば娘って感じする。すごいかわいい。
男より、女の人がよく見てる。
色っぽいのもいいけど、こういうのだといささか安心するな。






クロを見上げて楽しそうに話してるとこ、
数枚、写真を撮っておく。 あんま写真撮らないけど…







店の中から4人組の客が出てきて、
少しすると中に案内された。




おれと穂波は粟ぜんざい。
紫蘇の実の漬物がついてきた。
クロは塩豆大福。





『ううう…美味しい 美味しいよう』

「…うん、うまいな。 なんかすげーほのぼの。
正月っぽいな。…天気もいいし」

『ね、今日気持ちいいお天気でいいねぇ。ここは毎年来るの?』

「来たり来なかったり。でも店の前はとりあえず通って帰る」

『へぇ、いつも塩豆大福?』

「…うん、いっつもこれ。うまいよ」





側から見ると2人がカップルなんだろな、とか。
別にいいんだけど。





『クロさん、これ食べてみる?』

「おー、じゃあ一口」

『好きなだけとっていいよ』

「あーんして、あーん」

「…クロ」

「あ、ダメ?」





おれの前でするなら別に何ともないけど…





「うん、ダメ」






やっぱだめ。













/ 1804ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp