• テキストサイズ

【ハイキュー】   “波長”   【孤爪研磨】

第32章 あわ







お兄ちゃんは確かに、稼いでる、と言われる人なのだと思う。
でも、ほんとに何も変わらなくって、
一つのものを大事に使うし、なんだろな。

そんなにものに固執しない。

だからってお金に固執して貯金もしくは散財…ってわけでもなくて、
お金は流していきたいからって、スポンサーにつく側にもなり始めた。

周平やカズくんのスポンサーにもなりたいとこだけど、
なんか身内同士で持ち上げてもな〜って、
敢えてそういうファミリー感は出してはないけど、
でもやっぱりいろいろ気にかけてたりする。 …当たり前か。



だから高校生の、妹の彼氏にパソコンを贈るとか、
なんかなんだろな。

お金持ちアピールとかじゃないんだ、もうこれは絶対。
なにか思うとこというか、イメージがあったんだと思う。

高校生がもらうにはあまりにも大きなものをもらって帰ってきたから、
もちろん研磨くんのお父さんとお母さんからうちの親に連絡が来た。
結果、研磨くんの携帯でお兄ちゃんと電話をして、
お兄ちゃんがことの顛末?を伝えて、納得してもらえたらしい。

研磨が遠慮しなくても、親が遠慮するよな!当たり前だよな!って、
研磨くんの親御さんにもうちの両親にも謝ったって。

でもそれを納得というか、
結果的に受け取ってもらえたそのなにかは一体なんだったんだろう。



気になるけどお兄ちゃんも研磨くんも特にそれについて話そうとしないし、
これは黙って見てればそのうちわかることなのかなって思って、
まぁいっかぁってことにする。




とにかく、
あのパソコンはゲームをするためのツールだということは
さっきのログアウトするのが辛い… という言葉でわかった。

オンラインゲームってやつだよね。






「穂波、明日って」

『えっ』

「明日ってなにする日?」

『………』

「………」

『んと、大晦日?』

「おれはいつもゲームしてた。この日だけは、小さいころから夜起きてても怒られないし」

『…あぁ』





そういうことか。





「鍋食べたり」

『うん』

「みかん食べたり」

『うん』

「そば食べたり…とか」






こたつでみかんの大晦日…
ううう… 良い。 とても、良い。






「穂波は?何する?」














/ 1804ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp