第5章 夏
目が覚めると穂波は隣ですやすや眠ってた。
6:00。
穂波はいつももっと早く起きてるはずだけど、
生理だとよく眠るって言ってたもんな。
寝る前はカズくんの方を向いてたのに、今はこっちを向いて俺の服を掴んで寝てる。
そっと髪の毛に触る…
まぶたにキスを落とす…
のどかわいたな。下降りよっと。
下に降りると、思ったより散らかっていなくて、
みんながみんな酔っ払ってたわけじゃないんだなぁと思った。
水を飲んでから、
洗って乾かしてあるグラスやお皿を拭くことにした。
「よぉ、研磨おはよう」
研磨「あ、クロ。おはよ」
クロ「寝れたか?」
研磨「…うん。クロ、早いね」
クロ「…んーなんか癖で目ぇ覚めちゃったわ。研磨は片付けか」
研磨「…うん、多分起きてこれするの穂波だと思うし。…昨日眠たいって言ってたから」
クロ「…へぇ。あ、研磨、水もらっていい?」
研磨「…ん。」
さっき拭いたグラスに水をいれて渡す。
クロ「…なんか、慣れてんな」
研磨「…別に」
クロ「いやしかし昨日は肉に魚介に野菜に旨かった!マジで」
研磨「…ん」
クロはグラスを持ってテラスに出て行った。
拭くの終わらせて、また部屋に戻ろうと思ったら
穂波とカズくんが降りてきた。
「あ、穂波。おはよう」
『研磨くん、おはよう。お皿拭いてくれてたの?』
「…ん、少しだけ」
『…ありがとう。…カズくんお顔洗いに行こっか』
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ソファに座って、天井のファンを見上げる。