第5章 夏
ー研磨sideー
カズくんとキリのいいとこまでやって
言われた通り歯磨きをして上に上がる。
小学3年生か…
まだオンラインゲームはしないかな…
一緒にできるかな、とかちょっと思った。
「よぉ!研磨!」
踊り場のカウチに座ってた遊児に呼び止めれた。
「………」
カズ「……俺先行ってる。」
研磨「……おれも」
遊児「…おーい」
研磨「………なに」
遊児「…何でもないけど、穂波のこと、泣かすなよ……」
研磨「え。…おれそんな感じじゃないし。…え?」
遊児「…わかってるよ!研磨は俺みたいに軽くなさそうだし…言いたかっただけだゎ」
研磨「………ん。また明日ね。…おやすみ」
遊児「…お、おぉ。…おやすみ」
…変なの。
『あ、研磨くん。おかえり。遊児なんだった?』
「……よくわかんなかった」
『…笑 そか」
「…穂波、身体は大丈夫?今日、1日普通に過ごしちゃったけど…」
『…ん?』
「………お腹とか、痛くなるって聞いたことあるな、って」
『あ、うん。ありがとう、研磨くん。わたしはあまり痛くならないんダ。
すっごい食べちゃうし、すっごく眠っちゃうけど。笑』
カズ「………穂波、妊娠してんの?」
研磨「!」
『! この会話からそうきたかぁ 笑 赤ちゃんはまだいないよ。ありがとう、カズくん』
カズ「…ふぅん。研磨どっちの布団で寝るの?」
研磨「…穂波の布団」
カズ「…だよねー。ま、いいや」
研磨「……………」
『…ふふ。もう寝よっか。カズくん一人で寝れる?』
カズ「…当たり前じゃん」
『そっかそっか、じゃあ電気消すね?おやすみ』
電気を消してから、静かに眠る前のキスをした。
穂波が横を向いたので、
後ろから抱きしめているうちに、いつのまにか眠っていた。