第31章 ガーベラ
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お風呂が沸きました、って音がなってハッとする。
お父さんと2人で静かに火を見て、
お父さんとの会話をぼんやりと思い出して。
上に研磨くんがいること、研磨くんは部活があること。
今日はカズくんが家にくること。
いろんなこと忘れてた。
まぁまだ時間はたっぷりある。
まずはお風呂にたんと浸かろう。
水を入れた水筒を持ってお風呂へ向かう。
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…お父さんは何が言いたかったのかな。
ああやって話が湧いてきて、
あれなんだっけ?ってなる時って、
ことの始まりは結構きらーん!としたものが多い気がする。
ピカって小さく光って。
あ、これ伝えたい。 あ、これ大事なこと。何か掴めそう。 みたいな。
でも気付いたら見失ってる。
研磨くんをみてると、
お父さんになり始めたあたりのカズくんパパを思い出すって。
19、20… 今のわたしの2、3年後かぁ。
蘭さんは将輝さんより2歳年下だから… ってえっ あっ あれっ
妊娠したのが高校生だったのも17歳だったのも知ってたけど、
もうそれを知ったのは随分前だし、
今のわたしと変わらないくらいの年頃だってことに今気づく。
蘭さんは3月生まれだから17歳ってことは高3かぁ…
きゃー、いきなりちょっと生々しいというか
リアルに状況が掴めてくる…
…それからAllyの話。
すごく、Aussieっぽいというか。
日本ではまだあまりみられないような…
一度しか会ったことないけどほんとに真っ直ぐにすくっと立つ、
どっしりとしていて、それでいてしなかやで繊細そうな女性だった。
計画してない大きな出来事が起きても、
投げ出さずに 見据えて、必要な時は周りに助けを求めて…
自分の人生に責任を持って謳歌する…
男女は時としてバカになる…
えっ!?
お父さんわたしが、近々妊娠するかもって思ってる!?
いや違うよね、そういうことじゃない…
いやそういうことではないだろうけど…
避妊しててもってこともあってもしそういうことがあっても、ってことかな。
妊娠できない、ってこともあるだろうし。
いや、そもそも、もっといろんな場合を含めて言ってたはず。
…今日の朝ごはん何にしようかな。