第31章 ガーベラ
ー穂波sideー
優しく甘いキスをくれながら、
研磨くんの腰が滑らかに動き出す
繋がってるだけでとろける
ほんとに溶けてくみたいな心地がする
研磨くんが触れるとこ全てが甘く熱くなって
溶けてとろけて交わっていくような
「…ッ……ん……」
『…んぁ………あッ……』
研磨くんの背中にぎゅうとしがみついて
与えられる快感に溺れる
「…あ… 穂波、それいい そのまま……あー……」
『…ん…っ……』
与えられる快感、とか思ってたら
気づかないうちに自分で腰をゆらゆらと揺らしてた
研磨くんが いい っていうから
嬉しくてはやる気持ちを抑えて
このまま このまま 腰を揺らす
「…ぅ………やば…」
目を瞑って、下唇を甘く噛んで
苦しそうに気持ちよさそうにしてる研磨くんを眺める
ゆっくりとその瞼が開いて、
琥珀色の瞳にわたしが映る
そしてまた唇が重なる
「…イく いい?」
『…んっ』
律動が速まる
速くても強くても、優しい研磨くん。
すきすきすき。
そればかり溢れてくる。
それだけなようで
わたしの想い全部を包括したことば。音。
「… イくよッ」
『…んッ』
「……ッ…」
研磨くんのがピクピクしてどくどくどくって吐き出される。
膜越しに感じるその感触に身体の中がまた、とろけていく…
「…溶ける」
『…もう溶けてる』
「おれと穂波ひとつになったね」
『…ん ふたりきり』
「…ん」
おでこと瞼、それから唇に優しいキスを落として
研磨くんの身体が離れていく
…くっついたまま寝たいな
どうせ起きたら離れてるんだろうけど…くっついたまま