第31章 ガーベラ
ー研磨sideー
繋がったまま穂波をうつ伏せにして
おれの脚で穂波の脚を挟む
前から見ても後ろから見ても綺麗
背中が綺麗なのは日頃から泳いでたり、
ダンスしたりしてるからなのかな。
筋肉と、やわらかい肉とのバランスがすごい良い。
背骨に沿ってつーって指を這わすと
小さく吐息を漏らして穂波が身を捩る
それからゆっくり前後に腰を動かす
『…ん………』
穂波は敏感だからどんな格好でも感じてくれるけど…
多分、これ特に好きな方だと思う
…いやむしろ嫌いなのかな
ちょっと困った顔をする、この姿勢になろうとするとき
奥にもあたるし、壁も擦り易いし、脚を挟むとナカがもっと締まるし
きっと苦しいんだと思う。気持ちよくって。
おれもなんかナカもだし外もいろいろ気持ちよくってすき。
挟まれてる感じとか、お尻が当たるのとか…
『…んぁッ …んッ………』
シーツをぎゅうと掴み、
顔の向きを何度も変えながら感じてる。
後ろから顔を覗くと時折見えるその表情は、
苦しそうで 色っぽくて たまらない
その苦しそうな表情とは裏腹に腰がだんだん浮いてくる
脚を挟むのをやめて好きにさせると、
胸はベッドにつけたまま腰だけ浮かせて、
腕はぺとーって前に伸ばしてて猫っぽい。
穂波の脚の間にはいって腰をちょっと強く打ち付ける
さっきよりもさらに奥にあたる
『…んぁッ …はぁッ ん……』
「…ッ……」
ちゅくっ ちゅくっ って水音と
荒くなったおれの息の音
それから穂波の吐息と喘ぎ
布の擦れる音と
肌と肌が触れる音
快楽の方に身をに任せてただただ腰を振ってると
頭の前の方がどこか覚醒してくる
同時にぼんやりもしてるんだけど
ぼんやりしてる真ん中だけ、とびきり覚醒してるみたいな感じ
小さな音もよく聞こえて、
…でも多分それは都合のいい音だけで
吐息とか小さく溢れる声とかそういう、心地よくなる音。
今いる場所が、どんどん2人だけの世界になってく