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【ハイキュー】   “波長”   【孤爪研磨】

第31章 ガーベラ


ー穂波sideー






話したいことも話したし、
タオルとろーって思ったら研磨くんに引き寄せられる

そして研磨くんの腕の中、
見事に冷水を浴びた。







「…最悪」

『…笑』

「…さむ」







研磨くんはさっと蛇口を捻ったけど、
驚いた時間もあったりで結構浴びた。

わたしはシャワーを手に持ち、
お湯が出るようにして蛇口をまたひねる







浴室にまた湯気が立ち上る
もう一度仕切り直しだ

…って身体が温まるまでのちょっとの間







研磨くんのこんなドジな展開、
これからどれだけ見れるかな。
あまり、見れるものじゃないよなぁ、きっと。







研磨くんとくっつきながらシャワーを浴びる
研磨くんがお腹側をあっためたいからと身体を動かすならば
背中からぴとってくっつく

研磨くんがシャワーを持ってるので
自分のタイミングと位置にお湯がくるわけじゃないから、
なんだか海で遊んでるみたいで楽しい

息を止めたり、ちょっと目を開けてみたり。

研磨くんが振り返る。
わたしの肩やうなじにシャワーをかけてくれる
キス、しながら。

シャワーを持ってない方の手でぐっと腰を抱き寄せながら。






ううう。
幸せ。







「…ん。同じことが起きる前に、でよう」

『…ふ』

「なんで温度のとこ冷たい方にしとくんだっけ。おれ聞いたっけ?」

『…なんでだっけな? 取り付けるときの業者の人に言われたって言ってたけど。
小さい頃からのくせになってるだけだな』

「………」







そんな取り留めのない話をしながら身体を拭いて、服を着る。
わたしは、まぁ、冬だし余計に保湿とかしたいわけで、
薄着のままあれこれしてるうちに研磨くんは先に出て行った






…ベッドでの研磨くん。
いろんな顔しててすっごく、よかったなぁ…

いつもいつもいいけど…




あ、そうだ。
初めてみる顔したんだ。

にこぉって。
笑った。

どのタイミングだったっけ…



あれはなんの笑顔だったんだろう。



まだあげないよ、とかかな。
もっとするよ、とか?
いや普通に、楽しいな…? え、何が楽しい?

…研磨くんには笑ってる自意識はあったのかな



あぁ、思い出すだけでも感動と興奮と若干の恐ろしさで鳥肌が立つ。







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