第31章 ガーベラ
部屋に行こうとか言いながら、
そこでスパッと止めることなんてできず、
しばらくストーブの前でキスをした
それからようやっと階段の上に来たところで、
やっぱり欲しくて欲しくて研磨くんを部屋まで押すようにしながらキスをして
キスをしながら服を脱がせた… ベルトも外した…
途中、研磨くんに押し返されて 廊下の壁に押し付けられた。
ニットもズボンも脱がされた
なんだかもうお互いに止まらなくって、
服を廊下に脱ぎらかしてようやっと部屋に入った今。
わたしは下着だけ、
研磨くんも長袖のカットソーと下はパンツ一枚っていう格好。
「…オレンジ」
研磨くんは下着の色を小さく呟く
「花のレース…」
『…研磨くん』
そんな、具体的になっていかれると… 恥ずかしい…
「今日作ってもらった花束みたい、穂波」
『………///』
言う人が言ったら絶対キザなやつ
研磨くんが言うと、ただの感想みたいで…
でもだからこそ、すごい恥ずかしい…
「…ふ かーわい」
ベッドの上、わたしに跨りながら上の服を全部脱ぐ
最近見てなかったな… この姿
こたつと、制服着たまま体育倉庫で…
イレギュラーが続いたから、な。
研磨くんの細くて締まった身体につーと指を這わせる
研磨くんって本当綺麗
瞳も、目鼻立ちも、唇も…
髪の毛の柔らかさも、耳の形も、首筋も、喉仏も…
鎖骨も胸もお腹もおへそも
腕の筋も、指も…
あs…
「すっごい見てる、穂波 」
『…あしも』
「…ん?」
研磨くんの身体に見惚れてたら
急に話しかけられて、思ってたことが口走ってしまう
『研磨くんの全部がすき』
「………」
研磨くんは無言で目を見つめ、微かにふっと笑った
それから何も言わずに額にキスを落としてくれる
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長いですねぇ…
研磨sideから始まります。