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【ハイキュー】   “波長”   【孤爪研磨】

第30章 rollin’ rollin’














お昼過ぎ、次の場所へ移動するカズくんたちにまたねをして、赤羽駅に向かう。



駅前のバス停にはちょうどバスが止まっていて
ぱらぱらと人が降りてくる。



部活終わり?大会でもあったのかな、でもまだ昼過ぎだし…
数名ジャージの人たちが降りてきたけど色はバラバラ。
あ、大学生とかかな、だからジャージは自由とか。






いつものごとく癖で観察と考察をしてると
上はえんじ色、下は白のジャージを着た金髪ツーブロックの人と目が合ってしまった。
顔をくしゃっとさせて、にこぉっと笑いかけてくれる。
思わず、こちらも笑顔になる。 それから小さく会釈をした。

口をとじてぽっけに手を突っ込んで歩いてると、
ちょっとつんとした人なのかなってイメージだったけど、
笑うとあんなに可愛らしい…

それから目が合ったときにとっさに笑いかけてくれるのは、とても嬉しい!
海外では割と普通なそれも、ここではあまりない。
さっきの金髪ツーブロックの人みたいにわたしも笑いかけたりするけど、
 ? ってリアクションだったり、笑ったときにはもう目を逸らされてたり…
散々なこともおおい。 別にいいんだけど…
たまにこういう、感覚が一緒なのかなぁという人に会えると嬉しい。
光太郎くんとかもそんな感じ。







「こっからは一本だから。東京駅は終点だから乗り過ごすこともないし…」

「お前は乗らないのか?」

「俺は埼玉だから反対方向な。じゃあ、次こそは、またな!春高頑張れよ…」






改札を抜けたところで色の違うジャージを着た2人の話し声が聞こえた。
ちょうどすれ違うときに。

…春高?

今ではもうすっかりわたしの注目ワードになってる、その単語に思わず振り向いてしまう。







「わ!穂波さんじゃないっすか!」

『わぁ!千鹿谷くん!』







綺麗な淡いグリーンのジャージを着た人はなんと千鹿谷くんだった。
いつもある程度まとまった人数で見ていたのと、
もう完全に大学生かな、ってことで脳内で片付けてしまっていたので、
森然高校のジャージだなんて思い付かなかった。







「…ぅす …お疲れ様っす」

『わわ!影山くんもいる!え!なんで!?』









隣にいた黒いジャージの人はなんと、影山くんだった。











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