第5章 夏
花「じゃあ、私、外行くね?」
『あ、本当?うん、後でね!』
花ちゃんは、テラスの方へ向かっていった。
『………研磨くん、お風呂入ってくる?』
研磨「…あ、うん。入ろうかな」
『じゃあお風呂用意してくるネ」
研磨「…ん」
わたしはお風呂場に、
研磨くんは暖炉のとこに置いてた鞄のとこに行く。
遊児「お!穂波と研磨!やっと戻ったなっ」
ツトム「あれぇ?花ちゃんはテラス行っちゃった?」
夜久「あの美人さんですか?テラスに行ってましたよ!』
クロ「穂波ちゃ〜ん、こっちこないんですかぁ〜?」
『ただいま〜♪いま行くね〜』
ちらっと研磨くんの方を見ると、
ゲームを持っていつものソファのそばにあるローチェアに座るとこだった。
お風呂の栓をしてスイッチを押す。
鏡をみて浴衣が崩れてないか確認する。
浴衣…研磨くんかわいいって言ってくれたな…
研磨くんの、裏のない一言の重みがすごい。
言ってくれたいろんな一言が全部全部宝物になって集まっていく。
研磨くんの口からでる言葉は綺麗だな…
キッチンに行くと男子たちは
カウンターチェアに座って、わいわいしてた。
ツトム「穂波ちゃん、おかえり。ここ、たこ焼きソースついてるよ?舐めてあげよっか?」
『ふぇっ?……ついてませんヨ』
(びっくりした。見られてたかと思った。…いつものツトムくんのやつだ)
ツトム「…あれ?珍しくちょっと焦った?俺のジャブなんていつも軽く避けるのにね」
遊児「…研磨ってさ、ぱっと見、草食系っつーの?余裕で勝てそうって思うんだけどなぁ〜
穂波の隣いるとこ見ると、入る余地ないなぁってなんだよな〜 あーくやし」
『…遊児のいるとこに入る余地もどこにもないよ?』
ツトム「…何それっ 俺にも言って』
『…言わない 笑 でもツトムくんはツトムくんでしょ。
そうだ、夜久さんもクロさんも今日泊まってく?』
研磨くんから、クロは家も遠くないし、
夜久くんと一緒に帰るつもりだと聞いていた。
クロ「………泊まってってもいいスか?」
『…うん、嬉しい。ね?遊児?』
遊児「…俺は穂波と寝る。浴衣脱ぐの手伝うべ?」
『………あ、そうだ、フルーツ切ろうかな。食べる?』
一同「いただきまーす」