第30章 rollin’ rollin’

「カズマは？…どういう風にやってんの」

カズ「スケボーは個人だし。まぁ、楽しく」

「…ふーん　痛いのも楽しいの？」

カズ「いや、痛いのは痛いけど… 痛いだけじゃ終わらないし。
　　気持ち良くなるまでやるし、だから痛いはどーでもいい。それに…」

周平「こけるの上手くなんだよ。バレーもそういうのあるんじゃねーの？
　　レシーブだっけ？きゅーって、俺からしたらあれのが痛そうっつーか、苦手だろうなっつーか」

カズ「乾いた床に素肌が擦れるのとか、地味に痛いよね絶対」

「あぁ…でもおれは」

カズ「そこまでしない？」

「いや、する時はするけど… まぁ、するくらいの時はそれなりに汗かいてるし」

周平「…ちょっとは滑るんだ？」

「…うん、まぁ　そんなとこ。　でもそうだね、あの乾いた床に擦れるのはおれも嫌い」

周平「…嫌い　笑」

「…なに？　…転けたりぶつけたりするの嫌いじゃないの？」

周平「…別に嫌いじゃねーな。まぁ俺らがこけるってのは結局失敗だからな。
　　悔しい、とかはあるけど。まぁ、きもちー！ってのが強いことのが多い」

「…じゃあ周平もそんな感じだ」

周平「…ん？」

「カズマと一緒。まぁ、楽しくって感じ？練習」

周平「まぁ、スポンサーとかつくといろいろあるはあるけども、シーンもシーンだからさ。
　　マイナーな分、関わってくる人たちはディープっつーか。
　　プロっつってもバレー選手とか野球選手とはちょっと違うんじゃねーかな」

「…ふーん　ツトムくんは？　写真、なんかあるの、そういうの」

ツトム「…雑。笑　質問が雑」

「いや、ほんとに気にはなってるよ」

ツトム「でもきっと今、研磨くんが欲しいのはカズくんや周平の答えなんじゃない？」

「…いや、ツトムくんのも聞きたいかな」

ツトム「…んー　まぁ、それなりに色々あるけど、練習と実践の線引きないからな。
　　　練習で撮りますっつってもね、そっちのが良いの撮れたりするし。
　　　だから練習については俺はよくわからん、カメラについて聞かれても」

「…別に、練習について聞きたいわけじゃなくて」




モチベーションっていうか…
この３人も根性とか… あるのかなっていうか…

いや、根性ってあるないじゃなくて、使うか使わないか…
それ以前に使えるか使えないか… なのかな、とか