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【ハイキュー】   “波長”   【孤爪研磨】

第29章 山茶花


ー研磨sideー





「…どんな風に?」

『………』

「どんな風におれに求められたいの?」

『いつもみたいに…』

「…ん? それじゃわかんない」

『優しく でもいっぱい』

「…優しくないとだめ?」

『…たまには優しくないのも…いい。
だって、それでも研磨くん優しいもん』

「………」

『どんな研磨くんでもわたしは嬉しい』

「…ん。すごいかわいい。全部欲しい。 …けど」

『…けど』

「…今は我慢する」




もし今ここでシたら、その後のあのトロンんとしたかわいい顔、
いろんな人に見られるし…

それにツトムくんが、花持ってきてくれるって言ってて
さっきからポッケの中で携帯が震えてる




『………』

「…ふ そんなかわいい顔しないで」

『…かわいい顔なんてしてないもん』

「いや相当かわいい。…ちょっと怒ってる?」

『………』

「…ごめん、その気にさせたよね」

『研磨くんのバカバカ!』

「…笑」




うん、相当かわいい。拗ねてる。




『何でニヤけてるの』

「にやけてないよ、かわいいなって思ってるだけ」

『もーいい、着替える』

「………」





カーテンがひかれたとこに入ってく。





「穂波ー」

『………』

「入ってもいい?」

『………』

「ダメじゃないの?いいの?」

『………』

「入るよ」





カーテンの中に入ると、普通ーに着替えてる。
泣いては…なかった。よかった。





「ねぇ、穂波」

『………』

「穂波〜」

『………』

「おれがなんでここきたと思う?」

『………』

「穂波に会いたかったから。それだけ」

『………』

「ついさっきまで一緒にくっついてステージみてたのに、
ここまでまた来ちゃうほど会いたくなった」

『…ん』




あ、声出た。




「…海くんが、もうお店閉まっちゃうからって、たこ焼き買ってきてくれてたよ。
…冷めたたこ焼きもすき?」

『うん、好き』

「…笑 おれさ、穂波がかまってってタイプじゃないの知ってる」

『………』

「…だから今もきっと、こうやっておれが話しかけなくても、
ちょっとしたらケロって可愛い顔して笑うのわかってる」

『………』

「…でもさ」









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