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【ハイキュー】   “波長”   【孤爪研磨】

第29章 山茶花


ー穂波sideー






ヴッヴッヴッ






控室に着替えとか、
ちょっとした荷物を置かせてもらって
そのままノブくんや焼きマシュマロの一年生たちと話をしてると携帯がなった。







『…じゃあ、わたしはこの辺で。 また、リハ室でね!』






昨日はあの後バンドに飛び入りで参加して聞いてもらって、
実行委員の人たちにオーケーをもらったので
時間の許す限り合わせたり… その後スタジオでノブくんと一緒に練習したり。

…ぎりぎりで追い込んでる感半端なかったけど
なんだかすごくイベントっぽくて、非日常感があって楽しかった。







…電話の相手は研磨くん。どうしたかな。






『…もしもし』

「あ、穂波」

『うん』

「…ただ声が聞きたかっただけ」






きゅうううん。
さっきまで一緒にいたのに。







『うん。わたしもいつだって研磨くんの声聞いてたい。
今どこにいる?声聞いたら、もう、触りたい』

「…2階の渡り廊下」

『じゃあ、行くね。そこにいてね』

「…ん」







足早に研磨くんの元へ向かう。
2階の渡り廊下へ。








「あぁ穂波ちゃん、おつかれー」

『あ、山本くん。今日も焼き芋するの?』

「おー、今日も完売目標でいくわ!っつっても、今日は午前中だけだけどな!
午後から穂波ちゃんのステージみるからなー!」

『わ。嬉しい。ありがとう。張り切っちゃいそう 笑』

「おー!いつも通りで!バレー部みんなで集まってみようぜっつってんだ」

『そうなんだ。 …なんか、嬉しい。 ありがとう』

「…研磨のとこ行くのか?」

『うん、そうなの。会いたくって会いたくって 笑』

「研磨も会いてーと思うよ」

『…?』

「俺、2人のことずっと応援してるからな。なんか困ったことあれば言えよ?
女子相手にはあんま力にはなれねーけど、輩相手ならできることはあるし」

『…? う…ん? ありがとう。じゃあちょっと行くね。またね、山本くん』

「じゃあなー!」







真意はわからなかったけど、
山本くんの熱くてまっすぐで優しい想いは伝わってきた。

ほかほか。








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