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【ハイキュー】   “波長”   【孤爪研磨】

第29章 山茶花









「…なんか寒い」

『うん、寒いね』

「やっぱ中でストーブあたろっか」

『………』

「うるさそうだけど、穂波が嫌じゃなければ」

『…?』





研磨くん、イライラしてたんじゃなかったのかな。
…いつも通りだ






「…どうした?」

『…ん? あ、いや、イライラしてるのかなって思ってたんだけど、いつもの研磨くんだったから』

「…あぁ、ちょっとイライラしたけど。寝起きにあんなの誰だって嫌でしょ」

『………』

「なんでみんなそんなに他人のことに構うんだろ。意味わかんない」

『…ふふ』

「まぁもう治ったからいい。 おれ、マシュマロ食べたいし」

『…あはは! うん、いい匂いだったもんね』






一年生のところに戻ると、
懐っこい子達だったので快く迎えてくれた。
5人とも部活には入ってなくて、
放課後バンドをしてたり、ストリートバスケをしていたり。
1人の子はスケボー好きらしくわたしとカズくんを何度も見かけてるとのことだった。

研磨くんはストーブの前で我関せずといった感じでゲームをしてる。
でもマシュマロ焼けたっす、って渡されると
ありがと。って言って食べてて… かわいい。

なんだろな、この。
研磨くんがちょっと賑やかな子達に囲まれてる時の愛らしさ。
翔陽くんとか犬岡くんとかリエーフくんとか。
大好物だ。





「2人仲良いっすよねー いつから付き合ってるんですか?」

「俺、結構ちゅーしてるの目撃してる」

「…ゴホッ」

「あ、孤爪さんダイジョーブっすか?」

「…ん。大丈夫。気にしないで」

「…高校入ってからっすか?」

『うん、高校でね出会ったよ』

「やっぱ穂波さんからいったんすか?ぐいぐいーって」

『…うん。ぐいぐいなんて可愛いものだったかな、どどどどど!って感じだったかも』

「ブハッ! ウケるそれ!」

『だって、止まんなくって』

「いーなー 俺も猛アタックされたい」

「じゃあ、付き合おうってのも穂波さんから?」

『…へ? あ、付き合おうとかはないんだけど。 すきだから今こうしてる』

「あーなるほど。 でもカレカノっすよね?」

『うん、そう…だよ。 …なんか今更恥ずかしいな』











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