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【ハイキュー】   “波長”   【孤爪研磨】

第29章 山茶花


ー研磨sideー





こういう人たちにもだいぶ慣れた。





翔陽、犬岡、リエーフ。





うるさいけど、裏表がなくってめんどくさくはない。
こういう人たちと穂波が話してると星が飛んで見える。
ぱやぱや〜って。






…好きあってたら、それでいいんだって感じで
流れるようにこうして関係が進んで来たけど。

そっか普通、付き合ってください。とかいうのか。

別に曖昧にしてたわけじゃないけど…






「てか、どこでちゅーしてるの見かけるの、お前」

「え、ふつーに校門のとことか、
あと駅前とかロッカーの影とか、中庭とか…」

「すっげー見てんじゃん。
ロッカーの影は見ようとしないと見ねーだろ、学年違うんだし」

「いや、用事があってたまたま2年の廊下歩いてて」

「でもそういうのみて女子がきゃーきゃー言ってんだよ」

「あー」

「孤爪先輩、完璧すぎるーっつって」

『うんうん』

「あははっ そこ頷くんだ、余裕だね穂波さん」

『余裕とかじゃなくて、だって、ごもっともだから』

「惚気足りないんすかー?聞きましょかー?」

『えぇー良いんですか〜?』

「…ちょっと、穂波。悪ノリしないで」

「このあれだよな、俺らと違ってさ、一言の重み的な?
あとちゅーひとつの重み的な、笑顔ひとつの重み的な。あるよなー
名前を呼ばれる女子は校内でたった一人、穂波さん。的な」

「ずりぃな、研磨さん」

「あっ!俺も名前で呼びたい!いいっすか?」

「…別に、そういうのどうでもいいから」

「俺、キャラ変しよっかなー。 研磨さんキャラに」

『…ふふ。みんな素敵だよ、かわいいし、優しいし。
キャラ変なんてしないでいいよ』





屈託なく笑って、そういうこと普通にいう。心から。





「穂波さん、今度パークとかで見かけたら声かけて良いっすか?」

『え、うん、どこでも声かけて』

「カズマくんには何度か声かけてんすけど…」

『…あぁ 笑』

「綺麗にスルーされるんす。
でも、すっげー技を力みなく決めるから、ハイタッチくらいしたくなるじゃないっすか」

『うんうん』

「…まぁ、でも。穂波さん以外にはカズマくん塩対応っすもんね。
…研磨さんっぽいけど、研磨さんより塩味強いっすよね」






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