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【ハイキュー】   “波長”   【孤爪研磨】

第29章 山茶花


ー研磨sideー





『お臍、隠して欲しい?』






穂波が顔を低くして、
おれを覗き込むように聞いてくる。






「…いや、そういうわけじゃないんだけど」

『………』

「あ、そっか。そこっておれ以外の男もみれるとこなんだ。って」

『………』

「普段から水着着るしさ、フラもやってるし…
当たり前なことでわかってたんだけど、なんか改めて思った…だけ」

『…衣装見る?』

「え?」

『教室にある』

「…いや、いい。写真とかは?」

『あぁ、写真はないや』

「いや見たところでどうなるわけでもないし、いいんだけど。触らせないでね」

『あっと…ね』

「………」

『その、ノブくん…』

「………」






サッカー部の元キャプテン。
別にやなやつじゃないけど…

穂波の持ち時間が余るのもあって、
一緒にやることになったって言ってたけど。







『ノブくんと踊るときにちょっと、腰に触れることはあって』

「………」

『でも、衣装はスウェットだから』

「………」

『んと、わたしは着丈短いやつなんだけど』

「…ん、まぁいいんだけど。今更。 …っていうか、今更じゃなくてもしょうがない」






ダンスする人に露出控えろっていうのは、
ジャンルによるかもだけど難しそうだし。

身体の線が綺麗に見えるとか…?よくわかんないけどあるだろうし、
フラとか伝統的なやつだと余計に衣装に縛りはあるだろうし。

ペアでやれば触れるのなんてざらだろう。
気にしても仕方ない。








「…ただ本番でそっちに気が行くより、先に少しでも心の準備っていうか」

『………』

「穂波のダンス、海で一回みたのとあと動画での一回きりだから。
明日みれるの楽しみにしてる」

『…ん。 心を込めて踊るね。 ありがとう』

「衣装替えってそんなスムーズにできるの?」

『…ふふ。早着替え。でもどれも着るの簡単だから大丈夫』

「…そっか」






下着着けるの?とか気になってくるけど…
着けないとしても水着と一緒。そう思えば、まぁ多少、気は紛れる。










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