第5章 夏
ツトムくんはパン屋で大きなパンを、
輸入食品店でチーズやお酒を買っていた。
それからおれらの考えてたことも聞いてくれて、
八百屋に行って果物を選ぶ。
夜久「やっぱスイカって思うけど…重いよなぁ」
クロ「ま、分担すればいいんじゃね。メロンも捨てがたい」
研磨「…これ、おいしそう」
夜久「シャインマスカットだって!洒落た名前」
クロ「果物なんてリンゴかバナナくらいしか買ったことねぇけど、結構高価なんだな〜」
研磨「…これも、おいしそう」
夜久「…これって、桃じゃん。桃もいいな」
ツトム「………社会科見学に来たみたいだね、君たち」
研磨「………」
ツトム「予算と用途話して、店のおじさんに選んでもらうのもいいんじゃない?」
夜久「それでいいじゃんっ なっ」
・
・
・
各自親から渡されていた額を合わせるとすごい量になりそうだったから、
すこし額を減らしてお店の人に選んでもらった。
余った分でツトムくんがジュースでも買ったら?と言って
さっき行った輸入食品店にいってジュースを追加した。
無糖のがいいと思う〜ってツトムくんが言うので100%のやつ。
たしかに穂波もこういうのが好きそうだな…
クロ「果物にジュースにってどっちも結局果物なわけで…水分な訳で……重いな」
夜久「パンにチーズにってツトムさん賢いっスね。軽いしお洒落だし…」
ツトム「ワインも買ってるけどね〜♪」
クロ「研磨、桃とマスカットとブドウ(繊細&軽量組)ずっと抱えてないで、こっち(スイカとメロン)と交換しね?」
研磨「…いい。おれはこれを持ってく」
クロ「…………」
駅を出て穂波の家まで歩く。
ツトム「みんなお疲れ〜、間もなく到着〜♪」
夜久「え、まじ?かっけー家だなぁ!」
ツトム「ねー、男として憧れるよねー、家族にこんな家建ててやれるの。
中もすげーかっこいいから。なー研磨くん」
研磨「…うん。…すごいかっこいい。…天井にファンがあって」
クロ「…そればっかかよ 笑」
ツトム「あーわかる。ファンかっこいいよね。あの、高い天井で回ってて。
どうする?玄関から行く?俺は庭に回るけど〜」
3人「…………」
ツトム「じゃ、ま、一緒に玄関から行きますかっ」