第29章 山茶花
隣にいる穂波に口付ける。
そのままゆっくりと押し倒す。
腰から下はこたつに入ったまま。
啄むように何度も口付けてから、
一度離れてパーカーを脱がせる
「これ、邪魔。 穂波の鎖骨見えないし」
『………』
「…かわいいけど」
パーカーの下に着てるやつも脱がせて、
見えるようになった鎖骨につーっと指を這わす
『…これも、邪魔』
「………」
穂波はおれのパーカーに手をかける
『…かっこいいけど。 研磨くんの体温感じたい』
パーカーは脱いだけど、カットソーは薄いしいいよね…
いきなり脱ぐと寒いし
『…ふふ こっちは脱がないの? 寒い?』
「…ん。あとで」
『…ん、いーよ』
「穂波のはばばって脱がせちゃったのに、ね」
『いーの。 いっぱい触ってね』
「…ん。いっぱい触る」
そんなこと、言われなくても。
…けど、言われるとちょっと、ずるいくらいかわいい。
コーデュロイのロングスカートは捲るには生地がかさばるし…
こたつ入ってるしついでに脱がせてしまう。
…いっぱい触ってねって、いっぱい触るって言ったけど
こたつ狭いな…
『…ふふっ 研磨くん』
「…え?」
『どうされましたか?』
「…ん? あ、いやちょっと」
『うん』
「こたつから出たくないけど、こたつ邪魔だなぁって」
『…ふふ。 そっか。 どうぞご自由に』
「………」
穂波はおれのズボンをそっと下ろす
途中から促されるように脱いだけども…
ご自由にって言っといて穂波はおれの身体に触れ始める
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