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【ハイキュー】   “波長”   【孤爪研磨】

第28章 しらす


ー穂波sideー





ラブホテルなんて呼び方をすると
つい構えてしまうけど、
普通にお部屋でデートしてるみたいな感じだった。

…まぁ、内装もきっと色んなのがあるんだろうけど。

また一つ、世界を知った。





ホテルのエントランスを抜けて外に出ると、
蛍くんに手を取られて狭い路地に連れてこられた。





…?






蛍くんはわたしを壁に押し付けて、わたしの髪を耳にかける。





『蛍くん?』

「…こうやって耳に髪をかけて、頭を撫でた」

『………』

「そしたら もっと って言った」





あ、寝てる時のことかな…





「もっと、してもいい?」

『へ?』





顎をくいっと上にあげられ、蛍くんの唇が重なる。
間抜けにあいていた口に蛍くんの舌が滑り込んでくる





『んっ』





どんどんと蛍くんの胸を叩くけど、止まらない
舌を逃げるように動かしても、柔らかく絡めとられて
次第に逃げてるのか絡めてるのかわかんなくなる

服の裾から蛍くんの手がすーっと入ってきて脇腹に触れる
撫でるように優しく。

脚と脚の間に膝がぐぐってはいってくる







『蛍くんっ…』

「こんな時名前呼ばれたらもっとしたくなる」

『だ…め…』

「しないよ。これでおわり」

『………』

「今の、寝てる穂波さんが僕にしてきたこと」
(舌はいれてないけど)

『えぇっ』

「…笑」

『あぁ…ちょっと…』





穴があったら入りたい。
変態じゃないか。





『…ごめんね、本当にわたし襲ってたんだ』

「…笑 ごめん、そんな反省させようと思ってしたんじゃなくて」

『………』

「約束したしホテルで我慢してた分をさせてもらった。
言っとくけど僕、普通にムラムラするからね」

『…うん』

「…じゃあこれで、お互いさまということで」






手を繋いだまま路地を出て、駅へ向かって歩き出す







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