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【ハイキュー】   “波長”   【孤爪研磨】

第28章 しらす


ー月島sideー





「うん、ホテル。行ったことある?彼氏と」






…このピンときてない顔は、行ったことないな。

なにこの人たちいつも家でしてんの?
まったりおうちデートってわけですか。

そういえば、泊まりオッケーみたいなこと言ってたな。
普通に僕にさえ泊まってけばいいって信じられないことを言ってた。






『…ないなぁ。いいよね、いろんなとこ行けるといいな』

「…ホテル行こっか」

『え、でも蛍くんあした学校だし』

「いやそれはキミもでしょ」

『というか、わたし今日、おばあちゃんのお誕生日会があるんだ』

「知ってるから」

『…だよね』

「普通に仮眠するだけにも使えるんだよ」

『へぇ、ビジネスホテル?』

「うん。ラブホテルもだし」

『ラッ…』

「…笑 僕を横にさせたいんでしょ?何もしないし」

『そっか。…そうだね。 うん、いいよ』




…いいんだ。笑
変な人。そんなに僕を寝かせたいのか。

まぁ、別に僕だって襲う気なんて今のところひとつもない。
合意じゃないのには何一つ唆られないし。
ていうか泣かせたくないし。




「僕たち高校生だから多分ビジネスホテルはスムーズには入れないから
必然的にラブホテルになるけど。
まぁ、何もしないしくつろいで映画みるだけだし。行くか」





予想外すぎる展開だけど、
部屋で一緒にのんびりするみたいな。
そういうのができるのは結構嬉しいかな。




『ラブホテルって、くつろげる場所なの?』

「…どんなの想像してるの?」

『ていうか蛍くんは行ったことあるの?』

「それは内緒です」

『だって、そういうことをしに行く場所なのかなって…』

「…普通に仮眠に使う人もいるらしいよ。
僕らみたいにゆっくりしに行くだけの人たちも」

『…へぇ じゃあ、うん。そうしよう』





穂波さんは道すがら和菓子屋を見つけて、
ずんだ餅が食べたいと言って店に入った。

何をどう捉えたのかわかんないけど、
友達の家で映画観賞会をするかのような感じで
どこか穂波さんは浮足立っている。

でもまぁ、実際そんな感じだし。
軽く食べれるものをもう少し買って、ホテルにはいる。










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