第28章 しらす
ー穂波sideー
レッスンを終えて、
下のカフェで具沢山のスープを頼んで待っている間に
携帯をチェックすると蛍くんからLINEが入ってた。
勝ったって。すごーい!
対戦校とかはまぁ、聞いてもわからないし会えた時に聞こう。
名前を知ってるのは及川さんと牛島さん。
そのどちらかと対戦するのかな、どうなのかなぁ。
…というか明日、本当に試合が観れるんだ!
すごいすごい。一気に興奮してきた。
初めての公式戦観戦。 楽しみだなぁ…
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10月27日(土)
おばあちゃんの家からバスで仙台駅まで行き、
そこからまた違うバスに乗り換えて仙台市体育館へ来た。
大きな体育館に来るのとか、少林寺の大会ぶり。
久しぶりの感じにわくわくする。
会場の体育館の扉を開けると…
「しーらとりざわ」 ガガンガガンガンッ
大きな大きな声援が否応なく耳に入ってくる
コートを挟んで向かい側に対戦校の応援団がいるみたい。
太鼓の音もして… どんどん盛り上がって行く応援。
「さー行きましょう…」
応援団の真向かいから少しだけずれたとこの席に着く。
烏野高校のみんなはもうコートに入ってる。
相手は、白鳥沢って旗に書いてあるな。
あ、相手チームも入ってきた。
…なんか貫禄がここからでもすごい。
生川高校とはまたちょっと違う、貫禄がある。
そして遠目に8番の子がとてもかわいい。
…ってそんなとこみにきたんじゃなーい!
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みんなが整列して並んで
笛の音がなってアナウンスがはいる。
全日本バレーボール高等学校選手権大会 宮城県代表決定戦…
こうやって正式名称聞くとなんかすごいなぁ…
こんな風にするのは優勝決定戦だからかな。
スターティングメンバーの発表がされて一人ずつコートに入って行く。
…なんかすごい!みんながスターという感じ!
わぁ、テンション上がるなぁ。
「…1番 牛島若利……」
お。牛島さんがいる学校なんだ。
ぇと、牛島さんは全日本ユースに選ばれてる全国3本指にはいるスパイカー…だったかな。
どんなプレイヤー、どんなチームなんだろう。
そして烏野のみんな、頑張れ!