第27章 アップルパイ
ー研磨sideー
前半、されるがままだったけど…
あとでおれもしたいようにできてよかった
最近特に、自分で穂波のこと気持ちよくしたいって思う。
穂波にされるのもさせるのも、それを見てるのも相当好きだけど、最後はやっぱ。
…なんか、雄っぽくって自分でもすこし、へぇ ってなる。
『…研磨くん』
「………」
『寝てる?』
果てて後ろからうつ伏せの穂波に覆い被さったままぐてんってなってた。
「あ、ごめん。なんか気持ちよくて。重かったね」
『…ん、心地よい重さでした』
「…笑」
隣にこてんと横たわると、
穂波はすりすりと寄ってくる。
…かわいい
啄むように数回口付ける
『ねぇ、研磨くん』
「…ん?」
『最後にもう一回』
「え」
『お誕生日おめでとう』
「あぁ… うん。ありがと」
最後に「もう一回」を一瞬全然違う意味で捉えちゃってちょっと焦った。
…腰が溶ける もう既に溶けたみたいになってるのに
「おやすみ、穂波」
『おやすみ、研磨くん』
裸のままくっついて寝る。
明日の朝寒いかもしれないけど、
穂波の肌にくっついてるのは気持ちいいから。
あったかいし。
まぁ、いい。
布団をふたりで首までかぶって、眠りに落ちていく。