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【ハイキュー】   “波長”   【孤爪研磨】

第26章 手のひら


ー研磨sideー





「研磨おはよー!」





朝食を取りに行くと大きい声で翔陽が声をかけてくる。
もう席に座って食べてるのになんでわざわざ立ってるおれに挨拶するんだろ…






「おはよ…」






聞こえないだろうけど、一応挨拶は返しておく。翔陽だし。
朝食を受け取って、調理室に行く。





穂波が昼ごはんの仕込みしてるとこでいつものように食べる。
特に何か話すわけじゃないんだけど…
ここで食べるのが好き。





里芋とベーコンの炊き込みご飯、大根と油揚げの味噌汁、
鯖味噌煮、ほうれん草お浸し、茶碗蒸し、カリフラワーとトマトのサラダ





一番好きなの、か。 やっぱ決めれるわけない。






『研磨くん、なに考えてるの?』






大きな鍋で何かを炒めながら穂波が聞いてくる。






「…穂波のご飯のこと。穂波の好きな食べ物ってなに?」

『…んー、全ジャンルで?』

「うん」

『…あーそれは、選べないかも。研磨くんはアップルパイってすぐ答えれてすごいね』

「…でも、選べない気持ちも今はわかる」

『…?』






作り手とか関係ないとそりゃアップルパイだけど…
穂波作ったって縛りがあるとどれも選べない。







『…餃子かな』

「…ふ 笑」

『なんで笑うの?』

「ううん、なんでもない」

『まだにやけてるよ』

「たこ焼きとか餃子とか、なんでかちょっと意外で微笑ましい」

『そう?意外かな? わたし相当餃子好きなんだ。
でもそこに果物とかおむすびっていう選択肢が入ってきたら選びかねるけど…
そういうの取っ払えば餃子!』




すごい好きなのは伝わってきたけど…笑





「…笑 でも、まだ登場してないね。 …一回、鍋に入ってただけかな」

『確かに。今度一緒に食べてくれる?』

「え。もちろん、食べるけど、なんで?そんな確認必要な感じ?w」

『いや、そんなことはないんだけど…』

「ふははっ 笑 今度食べようね、作るなら手伝うし。なんか包むの時間かかりそう」

『わぁ… 一緒に包んだら楽しいだろうなぁ…』






そうこうしてたら穂波は皿洗いにいって…ってなって、時間が過ぎた。
あ、昨日の教室見とこ。







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