第26章 手のひら
「…ん、大丈夫にする」
そう言って研磨くんはぐっとわたしの腰を押さえて激しく腰を動かす。
わたしは研磨くんの首に腕を絡めて深く口付ける
静かに、激しいのって …なんだかすごく
やらしい
「穂波…」
耳元で名前を囁かれる
声とかかる息だけでも感じちゃうのに
荒い呼吸が合わさってたまんない
『…んッ………』
快感の波がわたしをさらっていく
身体がビクってして、足で椅子を蹴ってしまった
大きな音が教室に響く
「………」
『…ハァ……ハァ……』
zzz………
大きないびきが聞こえる
『…ふっ 笑』
「…笑 ひやっとした」
『ね』
「…もうおれもイっていい?」
『…ん』
「いや?」
『いやじゃないよ、研磨くんのいじわる』
「………」
『いつでもいいよ?いっぱい出してね』
「…ん 穂波おれこっちの足持ち上げるから、バランスとれる?」
『うん、できると思うよ』
こそこそと顔を近づけて 内緒話するみたいに…
スリルがあるのに、すごく愛おしい時間
椅子にあげた方じゃない方の膝に研磨くんは腕を回して持ち上げる
椅子についた足と、あと両手を窓のさんに着いてバランスをとる
「あー、もっとちゃんと見たかったな、この姿」
『…ばっ』
「…ば?」
研磨くんのバカ
片手でぐっと腰を抑えられながら研磨くんに奥を突かれる
あまり見えないけど、目が慣れてきてぼんやりとは見える
研磨くんのシルエットや表情
あとは想像だけど… 想像は時として余計にいやらしくって…
研磨くんも想像してくれてるかな
パンパンって打ち付ける音が出ないようにか、
研磨くんは奥に沈めたままくいっくいって小刻みに突いてくる
こんな場所で、こんな格好で、こんな奥まで…
『けんまくっ… ぁ……』
「…もうっ……」
『…んッ……』
ちょっとキスしづらいけど、
お互い顔を近づけて舌に触れ、唇を吸う
「…ッ………」
研磨くんのがいっぱい出た。
どぴゅって何度か脈打ちながら、いっぱい。
「あー………」
抱えていた足をおろして、ぎゅーとしてくれる。