第26章 手のひら
・
・
・
『…んッ …あ……ッ………』
お風呂の帰りに、またさっきの影山くんの発言についての話になった。
それからなんだかお互いにそのまま部屋には戻りたくなくなって、
1年6組の教室に戻ってきて…
キスしてるうちに触り合ってしまっている…
「穂波に触られるのも、触るのも気持ちいいって…
改めて考えるとほんと、突拍子もない」
『…んッ………』
「…どうしよ …シたい」
研磨くんが、教室でしたいって言ってる…
何だかゾクゾクしちゃう
「…もう、一階の廊下歩く人なんていないよね」
『…どう、かな …んっ 多分』
研磨くんの手はもう、わたしのズボンの中に入っていて
下着の上からだいぶ… いじられてる
「穂波は?シたい? …お風呂入る前にすればよかったね」
『…もっかい行けばいい 深夜1:00まで開いてるって』
「ん、じゃあ、する」
『…持ってるの?』
「うん、さっき穂波が風呂セット取りに行ってる間にとってきた」
『………』
「触って気持ちいいとか言われたら、おれのだし。って思った」
『…ん …ッ……』
ジャージのジップがじじじと下げられる。
研磨くんに借りてる音駒の赤ジャージ。
研磨くんが首筋にチゥと吸い付くと、チリっと痛みが走る。
暗い教室の中で、見えないだろう痕を指でなぞり、
いつものように おれの って呟く。
わたしは研磨くんの。
ずっとずっと。
唇が塞がれると同時に、Tシャツの裾から研磨くんの手が入ってくる
下着越しに伝わる研磨くんの冷たい指先。
*裏が苦手な方はP1199へ