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【ハイキュー】   “波長”   【孤爪研磨】

第26章 手のひら


ー穂波sideー






「穂波、おれも今日ここ来るね。翔陽と先お風呂行ってくる」






研磨くんがトレーを持ってきれくれて、少し話せた。
いつも音駒での合宿の夜はレッスンで抜けてたので、
こうして夜に調理室で会えるの新鮮だな…






『うん?あ、影山くんの? くるのかなぁ、わかんないけど…
研磨くんが来てくれるのはいつだって嬉しい』

「なになに?影山?」

『もしかしたらお風呂上がりにストレッチ一緒にするかなぁって。翔陽くんもする?』

「えー!するー!」

『…ふふ。ただ、普通にストレッチだけどね。
そうなるとみんなで調理室ですることでもないよねぇ…笑』 

「穂波の都合でいいんじゃない?仕込みがあるならここですればいいよ。
おれは別にストレッチしないし」

「え!研磨しねーの?」

『あ、でも影山くんが言ってたみたいにペアでするなら、翔陽くんと研磨くんでしてもらった方が…』

「…え」

「やろーぜ、研磨!なんかわくわくすんな!」

「…全然」

『…笑 まぁ、どうなるかわかんないし、とりあえずゆっくりお風呂はいっておいで』

「…ん」







研磨くん、やっぱ行くなんて言わなきゃよかったって顔に書いてあった。



でもやっぱりどこか違うんだよなぁ。翔陽くんが絡んでることだと。



少し前に、翔陽くんと公式戦したいなって言ってた。
負けたら即ゲームオーバーの試合がしたいなって思うって。



そう言った時の研磨くんの目は、すごく鋭くて、
でもわくわくしててドキッとするものだった。







みれるといいな、
翔陽くんと研磨くんの、負けたら即ゲームオーバーの試合。






来年もまだチャンスはあるんだろうけど、
できることなら、今年。
クロさんたちがいる内に。

やっぱりそう、思ってしまうな。











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