第25章 秋刀魚
*微裏*
(次ページから裏。〜P1162)
「…それはこっちのセリフ」
そう呟いて、研磨くんはわたしの唇を奪う
吸い付くようにねっとりと、優しくて熱いキス
「…俺が着てればいいの?」
『…へっ』
「へっ じゃない。おれが着たままならなんでもいいの?」
『あっ えっと… いろいろしてもらえれば… お好きなように…』
「………」
『…でもせっかく着てるから、あっと ほんとは木とかあるとこがいいんだけど…』
「…やーらしー すごいいっぱい想像してるんだ」
『………』
「庭でする?」
『…ん、 あ、いや今日はちょっと…』
「じゃあ、それはまた、今度。 穂波も着たまま立ってシたいってことでしょ」
『…やぁ』
「今更恥ずかしがったって。 …かわいいけど」
『………』
「…じゃあ、さ。 着たままおれ立つから。 …口で、してよ」
…研磨くん、今日、なんかいつもよりSっ気が強い?
ゾクゾクして、もう身体が疼いてしまう
『…ん』
研磨くんは立ち上がって、机の方に移動する。
こちらを向いて机に後手をついて、わたしがそっちに行くのを待ってる…
なんか、従わされている感じがしてしまう
立ち上がってすすす…っと小さな歩幅で研磨くんの方へ向かう。
裾を軽く持ち上げ研磨くんの足元に片膝ずつ着けて、正座の姿勢で座る。
こういう所作はもう、染み込んでいるので自然としてしまうけど
…このあとすることを考えると、この和装特有の奥ゆかしいような動きが
妙にいやらしく感じてしまう。 …わたし、やっぱやらしいのかなぁ
見上げると研磨くんは、やっぱりどこかサディスティックにわたしを見下ろしてる。
奉仕されるのを待ってるみたいな…
浴衣の裾を開いて、
足首の方からゆっくりと指を上へと這わせていく
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