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【ハイキュー】   “波長”   【孤爪研磨】

第25章 秋刀魚


ー研磨sideー







祭りの人でごった返す中、キスが止まらなくなった。
穂波といるとなんでこうなるんだろう。
…もう慣れたけど。



これは装備アイテムっていうより、
もはやバリアだな。結界… 領域…








「…あ」

「こら!見ちゃダメよ!」






わざとらしい声が聞こえる。

…クロだ。

声の方を見ると、みんないる。
犬岡と虎は顔を赤くして明後日の方をみてる…って言うのかな。
不自然な方向に顔を向けてる。







「今から屋上かえるとこーいろいろつまむもんは買ったから
欲しいもんだけ買っておいでー じゃあねー」







ツトムくんがカメラをこっちに向けたままそう言った。








『はーい。ありがとー』

「…なんでツトムくんはこうやっておれらの世話ができるのかな」







もう22?23?とかで、高校生の中に一人、好き好んで入るって。
…まぁ高校生っていっても周平はちょっと感覚違うし、面白いのかな。







『ツトムくん写真がすきだよねぇ。本当にカメラがすき』

「…あぁ、そっか」

『わたしはツトムくんの撮る、日常?っていうか被写体が構えてない写真が好きだけど。
なかなかそれだけではね、生計は立ててはいけないぽい。
どんな写真を仕事として撮っていくんだろうなぁって楽しみ。
あ、自然の写真もね、すっごく綺麗なんだよ。ツトムくん』

「おれ、まだ2枚しか見たことないけど。どっちも、うん、綺麗な写真だった」







サーフィンしてる穂波と、
海で手を繋いで歩いてるおれらの写真。

写真撮られるのは好きじゃないけど、
ツトムくんが撮ったやつとか、
ラインでみんなが送ってきたのをみても嫌じゃなかった。

…何でかはよくわかんないけど


















陽がしっかり沈んで少ししてから、
りんご飴を買ってからクロたちのとこへ戻った。








もうすぐ花火が始まるらしい。
ツトムくんは花火の写真には興味ないって言ってた。
ここなら、花火に照らされた穂波ちゃんの顔なら撮れるかも。
研磨くん、見たい? 写真欲しい? とか言ってきて、
ちょっとイラッとしたけど、でもそれは今からでも想像できる。
すごい、かわいい顔してるんだろうな。









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