第25章 秋刀魚
「穂波、中入ろ」
『あ、うん。テント?』
「ううん、家」
自然とタープ影周辺に大人以外が集まっていて、
みんなで会話してる感じになってた。
カズくんは少し前に家に入って、多分ソファでゲームしてる。
中に入るついでに空いてるお皿とかを持っていく。
「部屋行こ」
『へっ』
「周平もツトムくんもいるから大丈夫だよ」
『あ、うん。そうだね…?』
手を取られて部屋へと連れていかれる。
部屋の中に入ると、研磨くんはかちっと鍵をかけた。
『………』
指を顎に添えて優しくくいっとされる。
唇が重なる。やわく吸い付くような、甘いキス。
角度を変えて何度も口付けてるうちに研磨くんの手が浴衣の衿元にかかる。
「穂波、自分で着れるの?」
『…ん』
「…脱がせたい」
『ん』
「…着たままもいいけど。着たままでも横になれるの?」
『…うん、もちろん。なれるよ』
「…帯は?」
…すごい、聞いてくる
『ぺたんと結んでるから平気』
「ぺたん…」
『………』
研磨くんは納得したのか、
衽のとこから手を入れて太ももを撫でながら
深く口付けわたしをベッドへと押していく。
動きながらズボンを脱いで、
ベッドの手前で立ち止まると研磨くんはTシャツも脱いで下着1枚になる。
肩を優しく下に押されると、
誘導されるみたいにわたしは膝を曲げてゆっくりベッドに腰掛ける
研磨くんはベッドに膝をつき、
首の後ろにに片手を添えながら優しくわたしを押し倒す
「穂波の和装、すき」
『…ん、ありがと』
そんな真っ直ぐ目を見て、こんなタイミングで…
照れる。 照れちゃう。
「ちょっと、おれにちょうだい」
『…ん?』
「時間とか、この姿とか」
『…ん。いつもいつも全部あげる』
「…ん」
*裏が苦手な方はP1028へ*