第25章 秋刀魚
ー穂波sideー
クッキーサンドのアイス、とても美味しい。
ケータリングでこれが食べれるのはとても良いなぁ!と思う。
他の味を食べるのも楽しみだな。
リエーフくんと家の話になって、
何気なく研磨くんに振ったらなんだかちょっとおかしな方向に進んでいる。
「…別に。穂波とならどんな家でも良いけど」
「「「 ! 」」」
「まぁ、あるはあるよ、こんな感じかなとか。でも、まだ言わないし、言うとしても穂波に言う。
今の、新築かどうかっていうことなら、どっちでもいい。穂波と一緒」
カズ「おれは、庭にランプとかほしい。いや、ランプだけじゃなくって練習場ほしい。
あと、スクリーンでゲームできるゲーム部屋つくる」
研磨「あ、それはおれも」
夜久「俺、階段二つある家がいいなー!なんか海外ドラマとかであるような」
犬岡「俺、天井にファン欲しいっす!今日思いました!」
研磨「あぁ… ファン良いよね」
灰羽「俺は大きな庭が欲しいっすねー」
クロ「小さくて良いから自分だけの小屋とか欲しい」
海「俺は、山があるといいな。広い土地でも良い。植樹したい」
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そんな感じで男のロマン?みたいな話になって、
それを聞いているのはとっても楽しかった。
大人になっても、みんなで集まれたら良いなぁ。
「どーもー!」
家の前の門のとこからツトムくんの声が聞こえる。
きっとインターホン鳴らしても誰も気づかなかったんだ。
門の鍵を開けに行く。
ツトムくんはもう美大を卒業していて、
でもまだふらふらとした感じ。らしい。
今年度、もうちょっとふらふらしてからいろいろ決めるって言ってた。
今は、学生時代に知り合ったいろんなカメラマンの手伝いを手当たり次第やりながら、
空いてる日はカフェでもバイトして…ってしてる。
多分いろいろ決める、っていうのは誰に従事するかを決めるってことなんだと思う。
その中にはお父さんもいる。
今は、長野である2泊3日の音楽フェスに撮影に行ってきた帰り。
アシスタントではなく、つてで、入らせてもらえたって言ってた。