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【ハイキュー】   “波長”   【孤爪研磨】

第24章 かぼちゃ


ー研磨sideー






黒尾「…だから夜っ久ん。お前ってほんとそーゆーとこ……」

研磨「…ふ 笑」

夜久「は?どーゆーとこだよ?うまいもんはうまいんだよ!」

海「夜久、間違ってはいないぞ。ストレートでいいと思う」







犬岡を封切りに日頃のマネージャーへの感謝みたいなのを、
各校の部員たちが口々に大声で言い出してたところ、
夜久くんがなんていうか、ピンポイントの野菜炒めへの感想?を叫んだ。






「あ、野菜炒めと唐揚げに関しては、
味付けもタイミングもぜーんぶ穂波ちゃんの的確な指示によってできてるからね〜」






梟谷のマネがそう付け加える。








「穂波ちゃん、ごちそうさま!!」







夜久くんの声に続いて今度は穂波にごちそうさまとかありがとうが飛び交う。
さっきは穂波はきっと、マネージャーじゃないし、自分にじゃなくて、
他校マネへの言葉だと思っていたんだろうと思う。
だからすごいにこにこ嬉しそうな余裕そうな顔で聞いていた。

それがいきなり自分に向けられて、穂波はやっぱり泣き出した。
手の甲で目元を拭いながら肩を震わせてる。
他校のマネが笑いながら肩を抱いたり、頭をぽんぽんってしたりしてる。

………。

穂波かわいい。









「おーい、研磨クン!ぽんぽんしにいかないのー?」






一際大きな声で木兎さんが言う。
…はぁ。







クロ「…笑 研磨いかねぇの?」

「行かないよ、ぽんぽんもうされてるじゃん」

クロ「されてなかったら行くの?」

「…そりゃ一人で泣いてたら連れてくけど。でも別に悲しんでるわけじゃないし」

クロ「…ふーん」

夜久「俺行ってもいい?研磨!」

「え、だめじゃないけど多分いま夜久くんが行ったら余計に泣く」

夜久「あ?なんでだよ」

海「ことの始まりが夜久の一言だからだろ」

夜久「あーそういうことか。じゃあやめとく」







「ごちそうさまでーす」









月島がすたすたと部屋を出て行く。
洗い物がでたら、最初に穂波が調理室に行く気がする。








…それはなんかやだな。










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