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【ハイキュー】   “波長”   【孤爪研磨】

第24章 かぼちゃ


ー穂波sideー






「ねぇ、穂波ちゃん」






朝食の準備中、握ったおむすびを頬張る雪絵さんに話しかけられる。







『…ん?』

「赤葦といつも何話すの〜?」

『へ?京治くん?』

「部活でも学校でも赤葦あんな風に喋らないし、女子といるとこも見ないんだよね。
あの外見で実際頭もいいし、落ち着いてるようには見えるし、モテてはいるんだけどさぁ。
なんていうの〜? 興味なし、っていうかぁ 今朝も中庭で一緒にいたっしょー?」

『京治くんとは、本の話が多いかなぁ』






…そっか、好きな人は他校で彼氏がいるって言ってたし、
雪絵さんたちも知らない人なのかもな。
通学の電車で会うとか、かな。 …きゅん。






「あーそっちかぁ。 穂波ちゃんもいつも本持ってきてるもんねぇ」

『うん、本が好きな人となら誰とでも楽しくできるわけでもないと思うんだけど、
京治くんとは多分お互いに、楽しく話せる感じ。
ちょっと似てるとこもあって、似てないとこもいっぱいあって』

「…んーそれは普通だろうけど、まぁ、いいや〜。ちらし寿司うまぁ」






大葉、茗荷、小ネギ。
夏の薬味をどっさり乗せた、
きゅうりと鯵の干物のちらし寿司をつまみながら雪絵さんは話題をおしまいにする。
雪絵さんが食べる姿が大好きだ。貢ぎそうになる。笑
それに真っ白で柔らかそうな肌は…







「おーい、穂波ちゃーん」







おむすびをにぎるかおりさんの声にはっとする。

またも雪絵さんのほっぺをつんつんぷにぷにしてしまっていた。
今日が初めてじゃなくて実は、今までの合宿中に何度かやってしまってる。
ほっぺ、二の腕、それから首筋まで。

いきなり首筋をつーってしちゃうなんて筋金入りの変態だと、その時再確認した。






『あわわ。ごめんなさい!』

「ぜんぜーん もっと触っていいよぉ」

かおり「穂波ちゃんがその気になれば、雪絵のこと餌付けして食べれちゃいそう」

雪絵「えー穂波ちゃんに餌付けされて食べられるのなら大歓迎かも〜」

『なっ… いやでもそれはなかなかに魅力的…』

潔子「穂波ちゃん、腑に落ちちゃってる」

仁花「…ですね、ちょっと妄想モードはいってますね」









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