第24章 かぼちゃ
ー穂波sideー
マネの部屋に行くとみんなで話に花が咲いてた。
お土産も喜んでくれて、嬉しい!
蛍くんを待たせてるので、とりあえずさっと用意して下に降りる。
一度音駒の部屋へ。
小さく扉を開けると、研磨くんは寝そべってゲームをしてるようだった。
翔陽くんと犬岡くんとリエーフくんがそばで話をしてる。
やっぱりこの3人が研磨くんのそばにいるの、たまんない。
声をかけようか迷ってると、
福永くんがこっちに気付いて研磨くんを呼びにいってくれた。
ううう。福永くんが沁みる… 沁み入る福永くん。
研磨くんがこちらを見る。
きゅん。
よいしょっと立ち上がってこっちにきてくれる。
『研磨くん、お疲れさま。お風呂行く前に会いたくって』
「…ん。穂波もお疲れさま。銭湯、送ってく」
『あ…』
あー研磨くんと歩きたいーーー
蛍くんと歩きたくないわけじゃなくて、なんていうか、もはや別枠で。
『蛍くんがね、お風呂入らずにかぼちゃ切るの手伝ってくれて、
それで今から一緒に行くことになったんだ。 あぁ…研磨くんと歩きたい』
「…ふ。笑 じゃあ、帰ってきたらメールして。みんなもう寝るだろうし」
『うん。でも研磨くんも寝てていいよ?』
「…ん、そだね。多分おれももう寝ちゃう。 …でも、メールはしといて」
『はい!』
「…笑 じゃあ、ちょっと…」
研磨くんはわたしの手を引いて階段の方へと歩いてく
壁のとこに押さえられてキスをした
優しくって甘くってとびきりドキドキする。
大好きな研磨くんとのキス。
何度も角度を変えて口付けを交わし、リップ音を立てて唇が離れる。
「…あと」
研磨くんは首筋に顔を埋めるとちぅっと吸いつく
チクリと甘い痛みが走る
唇が離れると、研磨くんの指がそっと触れる
「…おれの」
『…ん』
そうして音駒の部屋にゆっくり戻って、おやすみをして烏野の部屋に向かう。