第24章 かぼちゃ
研磨くんたちが銭湯へ行って、
周平はクロさんと夜久さんの練習見たいって言ったけど
部外者が合宿に入ると怒られたりするんじゃ?
…まぁ、監督、コーチみーんな飲み屋さんに行ってるけど。なんて思いながら、
やめとこ、わたしも部員じゃないし何かあった時責任取れないし。ということで
バイバイしようとしたら、
「あれ?周平じゃん」
自主練終わりの夜久さんが声をかけてきた。
「おー!カズくんもいる!なんかでっかくなったな!」
周平「おいっす、夜っ久ん。お疲れ様ー」
夜久「あ、こっちは海。同じ3年。で、このモヒカンが山本。
周平は穂波ちゃんの幼馴染でプロスノーボーダー。
俺らとタメだけど学年は一個下だったよな?
カズくんは、スケボー少年。研磨のライバル」
海「どうも、海です。 君が噂の小学生か。 話は聞いてる」
山本「ラッ ライバル…」
周平「どもー 夜っ久んまた遊ぼうなー時間合えば。俺ん家も来てよ」
夜久「おー、是非是非!」
周平「じゃ、俺らも帰るわ。またなー!」
周平はカズくんに行くか、と声をかけてスケボーに右足を乗せる。
カズ「あ、穂波」
『ん?』
カズ「ちょっと、かがんで」
『…? はい。 ……! へっ!』
「「「 ! 」」」
顔の位置とまでは行かないけど少し身体をかがめると
カズくんは背伸びをしてほっぺにちゅってしてきた。
カズ「会いたくても会えないってやっぱつのるね。
会える時間もっと大事にしようって思った」
『にゃっ にゃにをっ カズくんッ 大事な唇をっ』
カズ「おれのはじめては全部穂波にあげる」
『なななな………』
夜久「おーい、カズくん、
そのくらいにしといてやんねーと穂波ちゃん沸騰して蒸発しちゃいそう」
海「…たしかに、すごい好適手」
カズ「…じゃあ、穂波またね。穂波いる時お土産持ってく。
撮った写真もビデオも一緒に見よ。あと、日曜はこれからもスケボー行こうね」
『…へ? …あ、うん!』
カズくんのスケボーに関わることならなんだって見たいし、ついていきたい!
それはずっと変わらない。
カズくんは周平と一緒にさーとスケボーに乗って行ってしまった。