第24章 かぼちゃ
ー研磨sideー
夕方に穂波は練習を抜けて、レッスンに行った。
前回より30分はやめて18:00からだって言ってた。
だから20:00ごろには帰ってくるかな。
…前みたいに保護者とかと話して遅くなるか。
森然みたいに体育館いっぱいないから、
自主練する人数も限られてくる。
クロや木兎さんたちは相変わらずやってる。
1人でご飯を食べに向かってると、
後ろから犬岡と芝山が来て一緒の机で食べることになった。
穂波はいないけどやっぱり穂波の味がする。
手羽元のさっぱり煮、ひじきの煮物、茄子と肉団子の味噌炒め、
枝豆の出汁漬け、きゅうりと大葉の浅漬け、冷やしトマト、豆腐とわかめの味噌汁。
犬岡「あーやっぱ穂波さんのご飯美味しいっすね!」
芝山「うん、美味しい。部活の後って何食べても美味しいけど、やっぱ美味しい」
犬岡「穂波さんの唐揚げ、食べたいなー。 あれ、芝山の好きな食べ物って何?」
芝山「俺は、オムライス。オムライスは流石に合宿では食べれないだろうな」
犬岡「唐揚げも大変だよなーきっと。研磨さんの好きな食べ物はなんですか?」
研磨「…アップルパイ」
犬岡「……(かっかわいい!けどそんなこと言えない)」
芝山「……(俺の下の弟もアップルパイが好きだけど…なんか言えないな)」
犬岡「…アップルパイ、うまいっすよね!」
研磨「…ん」
犬岡「作ってもらったことありますか?』
あ、そういえばまだないな。
去年はタルトだった。美味しかった。
研磨「まだ、ないや。そういえば。 …あー犬岡がそんな話するから食べたくなる」
犬岡「あっ すいません!」
研磨「…別に、いいけど。なんか甘いもの食べたい」
銭湯でココア飲もっと。