• テキストサイズ

【ハイキュー】   “波長”   【孤爪研磨】

第24章 かぼちゃ













練習を途中で抜けて、昼食の用意。
雪絵さんと仁花ちゃんと一緒に作った。






親子丼、なすとピーマンの生姜醤油、大根とツナのサラダ、
冷奴、プチトマトのマリネ、かぼちゃとしめじの味噌汁。








配膳はお任せして、私は調理室に残る。
廊下から賑やかな声がする。
昼食の時間はほんとにわぁーとみんながくる。









洗い物が返ってくるまでになるたけ仕込みを進める。
夜は今回もまたわたしはレッスンで抜けるので、あとからの作業がなるべく簡単になるように。







戻しておいたひじきをにんじん、油揚げ、椎茸と一緒に煮ながら、
切り込みを入れて下処理をした手羽元に焼き目をつけるように焼いて、
甘辛酢っぽい味付けで煮ていく。さっぱりしたやつ。

仁花ちゃんと話しながら作業を進めていると、





「ごちそうさまでした!」





がやがやとお皿が返ってきたので、
一旦皿洗いへとシフトチェンジ。

前回音駒で合宿だった時は知らない人ばかりだったけど、
顔や名前を覚えてくれて、お皿を受け取る時に話をしてくれる選手たちもちらほら。
…じわじわ嬉しい。







そうこうしてると真子さんと英里さんが交代してくれて、
また仕込みへと戻る。







『そうだ、仁花ちゃん。春高一次予選?突破おめでとう』

「あっ、はい!ありがとうございます。感動しました…東京はこれから?」

『うん、あまり詳しくは知らないのだけど…
音駒も梟谷も、一次予選、3日あるうちの最終日だけみたい。
一次予選自体は9月からだけど、3日目はちょっと開いて11月の頭だって』

「へぇ… でも3日目と言えど学校数はきっと多いんでしょうね」

『2日目で残った16校と、1、2日目免除の8校合わせて24校って言ってたかな?
そこで残った4校がまた2週間後に試合して、上位3組が突破できるんだって。
…わたしね、まだ公式戦みたことないんだぁ』

「あ!そうなんですか!公式戦、やばいです。私まで緊張します…」

『ふふ。仁花ちゃんらしくて、選手は逆に和みそうでいいね』

「いやいや…私もしっかりしないと…」








そんな感じで話しながら仕込みをして、
前回同様、最後は私が残って仕込みながら片付けを済ませ、また体育館へと向かう。













/ 1804ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp