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【ハイキュー】   “波長”   【孤爪研磨】

第23章 high


ー穂波sideー





8月24日(金)





明日は音駒で合宿。
調理を担当するので、力仕事もある。







今日は午前中で練習を終えた研磨くんがそのままうちに来て、
お昼ご飯を家で食べた。





研磨くんリクエストのオムライス。ホワイトソースかけたの。
それから、トマトときゅうりと豆のサラダ、冷たいコーンポタージュ。





今日も、美味しい。と言って食べてくれた。
何度だって嬉しい、魔法の言葉。







食器を片付けたり、
夏の日差しを浴びて早々乾いた洗濯物を取り込んだりしてる間に
研磨くんはゲームをお腹に乗せてソファでうたた寝をしていた。

そっとゲームを机に置いて、
お腹にガーゼケットをかけておく。
あぁ、かわいい。

かわいくてかっこよくて、色っぽくって、本当に最強すぎる。
こんな人がわたしのことを好きになってくれて想い合えるなんてほんと、奇跡みたい。








ソファの足のとこにもたれかかって、
京治くんが合宿最終日にくれた本を読む。
タヒチにも持って行ったけど、
朝はサーフィン、夜は何かとにぎにぎとしていてあまり読み進めれなかった。

ミステリーなのだけど、
なんだろう、多分わたし騙されてるんだろうな…ってことだけはわかる。
わかるからつまらなくなるんじゃなくって、
もうどんどん先に行きたくてページをめくる手が止まらない。
とってもおもしろい。









「…穂波ー、のどかわいた」








後ろからどすっと肩に腕がかかったかと思うと研磨くんの声がした。









『うん、お水持ってくるね』








グラスの水をごくごくと飲み干すと、
研磨くんはわたしの横に降りてきてぎゅーってしてくれる。








そのままキスをして、それから研磨くんはわたしの首筋に痕をつけた
唇を離すといつものように指でそっと撫で、それから「おれの」って呟く。









「アイス、食べいこっか」

『うん』








研磨くんはわたしの自転車で、
わたしはスケボーでアイス屋さんに向かう。










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