第23章 high
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穂波を家にあげて、
麦茶を飲みながら過ごした。
おれは何も変わらない、部活と家の往復の日々だけど、
それにちょこちょこ電話もしてたけど、
それでもおれの話を聞きたがってそしてそれを嬉しそうに聞いてくれる。
タヒチのお土産をくれたり、
向こうでの話だったりをしていつもの感じ。
それから話がひと段落すると、
お互いに感じたことは一緒だったようで、
ゆっくり味わうように身体を重ねた。
前回がちょっと異世界みたいな感じだったから、
なんか不思議な感じ。
でもいつも通りあったかくて優しくて気持ちよかった。
サーフトリップ明けの穂波の身体はすごい。
…なんかいろいろ、すごいんだ。
裸でベッドの上でごろごろする。
水着のあとがくっきりついてる。
肩のとこのあとを指でなぞりながら、
話したり、キスしたり、抱き締めたりして過ごす。
だらだら、ごろごろ、甘い時間。
一緒にシャワーを浴びて、それから穂波は帰って行った。
あーもっと一緒にいたい。
家を出るときに母さんが帰ってきて、
夕飯どう?とか、泊まってく?って声をかけてたけど、
明後日は合宿だし、いろいろとやらなきゃで。と言って残念そうに断ってた。
明日は合宿前で半日練習だから、
午後、アイスを食べに行く約束をした。
穂波はタヒチに2週間行ってきて、
行ってる間もまぁ普通に会いたいなとか思うけど、でも何とかなるもので。
けど、帰ってきて一旦触れてしまうと、
会えなかった分の時間が押し寄せてくるみたいな感じになる。
いつもそうだ。
しばらく会えなかった後は、
すこしでも会える時に会おうってどちらともなく約束を取り付ける。
それがお互いの望みだから、
なんの無理もなく流れるように日々が進んでく。