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【ハイキュー】   “波長”   【孤爪研磨】

第5章 夏


ー研磨sideー






「よーし、研磨帰るぞー!」







部活が終わって、夜久くんが部室を出ながら言う。
一昨日の一件のこと。
コンビニに行こうってことだろう。

クロと3人で帰りながら、
途中コンビニに寄る。


クロは昆布おにぎりと天むす。
夜久くんはやきそばパンとお茶。

レジでお金を払って、先に店の外に出ていた2人に渡す。







「先輩にいじめられてるって店員さん心配したかも…」

「なんだよそれ 笑」

「大丈夫ですか?買わされてませんか?って」

「で、なんて答えたの?」

「大丈夫です、約束してたんで…って」

「誤解されたまんまかもじゃねーか…ま、いいや」






コンビニの外のベンチに座ってゲームを始める。







「じゃあ2つだけ質問するな。プライバシーは大事だから」

「なにそれ聞いてない」

「…そういう態度だと嫌な質問するぞ」

「………」

「…晩飯、なに作ってくれたの?」




「…へ?」





「だから晩飯だよ、ご馳走になったんだろ!」

「………ぇっと…、鯵の南蛮漬け、豚汁、豆腐サラダ…あと野菜のお惣菜的なのとか。ご飯は土鍋で炊いてた」

「なにそれ!穂波ちゃんが作ったの?マジで?」

「…嘘はつかないと思う。朝もささっと用意してくれてたし、慣れてるっぽい」

「すげー、いいな。その献立。で、うまかったの?」

「…ん。美味しかった。…おかわりした」

「!」

「すげーな。いいなーまじ羨ましい」

「回答終了?あ、俺からも一ついい?昨日質問答えたし」

「………」

「あげたの、全部使った?半分?」

「…却下」

「おい、オブラートに包んで言ってやったのに…じゃあなんか…」

「…全部」

「なにそれ2人の暗号みたいなのずるいわ!」

「………」

「…じゃ、行くか」

「…ん」

「おー、そうだなー」

「…ねぇ、夜久くん。」

「ん?なに研磨」

「再来週の土曜日、穂波ん家でBBQクロも誘われてる。
たぶん夜久くんも良いと思う。行く?」

「………っ研磨!」

「なに」

「けんまぁーーーーー!!!!」

「…え、なに。…ちょっと、クロ」













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