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【ハイキュー】   “波長”   【孤爪研磨】

第23章 high


ー黒尾sideー





おばちゃんから研磨が穂波ちゃん家で熱出したって聞いて
穂波ちゃんに電話を入れた。




なんかこうやって夜に女の子と電話するのとかすげー久々。彼女が居た時以来。

…穂波ちゃんのトーンが落ち着いてるのもあって、すげー心地いい。

要件だけ伝える電話のつもりが、
このままちょっと話す?なんて聞いてた。







「…何してた?研磨は寝てんの?」

『研磨くんやっと寝た。笑 熱あるのに全然寝なかった』

「ふーん。熱ハイねぇ… いいなー俺も看病してもらいてぇ」

『必要なとき、行けるときは行くよ、いつでも』

「………。 嬉しいけども。 そんなこと、彼氏や俺や周平以外の男に言っちゃダメ」

『…あ、はい』

「…でも俺のとこにはじゃあ、来てもらおうかなぁ〜 風邪なんてひいてらんねぇけど」

『うん。ほんと、それだね。でも小出しにできる風邪なら、その方がいい気もするし』

「小出しにできる風邪?」

『溜め込んでどっかーんより、あ、ちょっと鼻水出るな、とかを数回の方が。
まぁ休めるならどっちでもいいんだけどさ』






やべーなんかこの、なんでもない会話をわざわざ寝る前に電話する感じ。
錯覚起きるわ…






「なるほどね。 …じゃ、研磨は寝てんだ。何してた?」

『んとー、ギター弾いてたんだけど片付けて…寝る前だったよ。クロさんは何してた?』

「鉄朗って呼んでほしいわぁ〜」

『ん?』

「なんか、彼女っぽいじゃん」

『…笑』

「今だけ!」

『えっ、そういうの苦手』

「だよねー」

『…ふふ。鉄くんなら平気で呼べるよ』

「あ、そっか。研磨も研磨くんか。じゃあ、それでー♡」

『鉄くんなにしてた?』




あ、普通にやべー。惚気る。




「俺も寝る前って感じ」

『鉄くん、寝る前何するの?』

「雑誌見て、シコって……」

『…赤裸々』

「うそうそ。笑 月バリ読んだり、ちょっと身体伸ばしたりとか」

『あ、やっぱストレッチするんだね』

「まぁなーできることはなるたけやりたいわな」

『みんなかっこいいなぁ〜』

「そこはみんなじゃないでしょ〜」

『………鉄くん、かっこいいね。いつも本当に思ってるよ』

「…お、おー サンキュ」




催促しといて普通に照れるし。






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