第23章 high
ー研磨sideー
クロ「誘導、ねぇ… チョロいな 笑」
目が疲れたしゲーム終わりにするって言って2人が喋り出して、
それから徐々にクロが穂波で遊んでた。
『…ん?誘導? あ、ブロックって誘導もできるって聞いた』
クロ「あぁ、そうだね。できるな。
まぁ、うちでは誘導に関しては研磨の方がなんつーか、あれだな」
『………』
クロ「まぁ、試合を見て感じてください。
…そうそう、カズくんからの写真のことだけど、多分穂波ちゃんが想像してるのじゃねーよ。
研磨とカズくんの興味対象の女子なんて一人しかいねーだろ。その子の写真」
『…へっ えっ わたし? あれ、自惚れてるか…』
研磨「うん、穂波の写真、合宿中にツトムくんとかから送られてきてた。全部可愛かったよ」
『………』
顔を赤らめてもじもじし始めた。
誘導して、もじもじしてってしたら、月島もおんなじこと考えたかな。
かわいいよね、かわいい。
『…え、でもカズくんがエッチな写真って』
クロ「ふとしたときに色っぽいときあるじゃん。まーそう言う感じ」
『あぁ…うん。それならわかる。研磨くんがTシャツで汗拭くときとか…
あと、研磨くんがコートの中でゆっくり後退りするとことか… あと研磨くんが…』
クロ「はーい、クロさんはー?」
『あ、えっとね、クロさんは……』
クロ「………」
『そう言われて考えてみると、クロさんってなんかそのものが色っぽいね。フェロモンっていうか… 』
クロ「…なんか、なんつーか、まぁ、いいわ。はいはい、もういいです」
『クロさんはさ、腕まくりが色っぽい。腕の筋と血管が色っぽいから。
あとネクタイを緩める仕草は研磨くんと共通して色っぽい。
あと、顔の位置まで腰をかがめて話してくれるときとか、どきっとする。
いつも遠くにある顔が近くにくるから。目の色も綺麗だし…
でもそれを言うと、研磨くんの腕まくりも…』
クロ「はいはい、クロさんでストップ。
じゃあいい気持ちになったところで俺は帰るわー
今度こそまったねー穂波ちゃん。タヒチ楽しんで」
『うん、ありがとう。おやすみクロさん。明日はゆっくり休んでね』
研磨「おやすみー」
クロはさっと部屋から出てった。