第23章 high
マリオカートは、わかっていはいたけど散々で。
でも下手くそでもおもしろいのがマリオカートのいいところ。
コースを選ぶ画面を見てるだけでもワクワクする。
落っこちたって釣り上げてくれるし。
わーきゃー言いながらやってたらクロさんも起きて一緒にやった。
クロさんも普通に上手くて意味わかんない。
『ねぇ、マリオカートの上手さってさ、車の運転に関わってくるのかな?』
クロ「…いや、別物じゃね?操作がまず全然違うだろ」
『…そっか、よかった』
クロ「そっか、サーファーには車は必需品か」
『うん、そうなの。近くに住めば自転車とか徒歩でもなんとかなるけど、
色んなとこ行きたいし。来年免許取れたらいいなぁ〜。
バレーボール協会とかもきっと車使うよね。大学でとるの?』
クロ「まぁ、そうだろな。高校在学中はバレーと受験で埋まるんじゃね」
『そうだね!きっと春高に行って、そのあとは受験でって多忙な高校生活になるね!』
クロ「…他人のことなのにいちいち可愛い顔して反応すんのな。
あ、そういやカズくんが研磨にすげーエロい写真送ってたぞ」
『エッエロいってなに? えっ、カッカズくんがっ? えっどういうこと?』
研磨「…笑」
クロ「…笑 慌ててんのすげーおもしろい。 んーとね、どういうことって詳しく知りたい?」
『へっ? くっ詳しくって? あ、いやっ いいの いいのいいの…』
カズくんも研磨くんもそういう写真とか本とか動画とか見たりするのかな。
…当たり前か、男の子だもんね。
クロ「カズくんもちゃんとオスだからなぁ」
『カズくんもちゃんとオス… うん、そうだよね』
クロ「研磨がオスなんだからな」
『研磨くんはオス… 立派なオス』
クロ「アイス美味しかったな」
『うん、アイス美味しかったな」
クロ「大好きだよ、穂波ちゃん」
『うん、わたしも大好き クロさ……へ?』
研磨「…笑」
クロ「ありがとう、穂波ちゃん」
『あ、いえ、こちらこそありがとう?』
クロ「キス、しよっか」
『あ、そうだね、そろそろキスしよ…か? へ?』
クロ「…笑」
『あれ?今なんて言った?わたしもクロさんも』
クロ「アイス美味しかったねって」
『あ、そっか。ね、黒糖バナナ激うまだったね』
クロ「…笑」