第23章 high
ー穂波sideー
「あ、そうだ穂波ちゃん、この間アイスクリームありがとう。美味しかったぁ〜。
それでね、今日帰ってきて穂波ちゃんの靴があったから、
公園のことのお店に行って買ってきたの。食べる?」
『わぁ、いいんですかぁ?嬉しいです。いただきます』
夕飯のあと、お母さんとお皿を洗いながらいろいろとお話しした。
タイミング的に、合宿のことが多かったかな。
片付けが終わって、アイスクリームを食べることに。
嬉しい!
クロさんと研磨くんが黒糖バナナ、
お父さんがミルク、お母さんがラズベリー、
わたしは桃にした。
美味しいね、とみんなで言い合って、
わたしは研磨くんやお母さんと交換こしたりしていろんな味を食べれた。
こういう時間って、なんでもないようですごく特別だ。
これからも大事にしたいなぁって思う。
アイスを食べて、研磨くんの部屋で3人で寛ぐ。
研磨くんはテレビゲームを繋げて、
なにか、やってる。
わたしとクロさんはぽつりぽつりと話したり話さなかったり。
そうこうしてると研磨くんのお父さんがドアをノックして、
お風呂どうぞ、と言ってくれた。
研磨くんはさっきシャワーしたからもういい、とのことで
一番風呂をいただく。
研磨くんの部屋着を借りるの、嬉しい。
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お風呂から上がると、クロさんは座ってベッドにもたれて眠っていた。
「…あ、穂波。クロ寝ちゃった。起きるまでこのままでもいい?」
『うん、もちろん』
「…ん。 ゲームする?」
『…いいの?わたしど下手くそだよ』
「いいよ、そんなの知ってる」
『…久しぶりにできるから存分にやりたいかなぁって』
「…まぁ、それはいつでもできるし」
『…ん。じゃあする。マリオカートしたい』
「…ん 笑」
『…なんで笑うの?』
「笑ってない 笑」
『今も笑ってるよ 笑』
「いや、笑ってない 笑」
明らかににやけてるのに、笑ってないって言い張る可愛くて強情な研磨くん。
大好き。