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【ハイキュー】   “波長”   【孤爪研磨】

第23章 high


ー研磨sideー




『…あれ?』

「………」

『わたし絶対箱の中探した』

「………」

『…探してたよね?』

「…さぁ、おれゲームしてたし」

『…怪しい』

「………」

『フーム、においますねぇ。事件の匂いがぷんぷんします』

「…笑 なにそれ」




顎に手を添えて 表情を作って セリフっぽいことを言う




『小学生に教わったの。絵本の主人公が言うセリフ』

「…へぇ」

『さぁ、白状してもらいましょうか』

「…笑 まだ続くんだ」

『もー、研磨くん』

「…なに?」

『わたしはさっき研磨くんが巧みに嘘をつく現場を目撃してしまったのです』

「…笑 …で?』

『…んーと、だから……』

「…うん、おれがぽんって落とした」

『あっ 自首した』

「…笑 足のとこでタオルケットの下に隠してたのに、
寝返りだけ打たせて探すのやめたでしょ」

『………』

「あのあと覆い被さってキスするときに、落としておいた。…ら、クロに見られちゃったね。ごめん」

『あ、いやごめんなんて、そんな。 いいんですよ、ちょっとこれは探偵ごっこしただけで』

「…ふ 笑 そんなのわかってるけど」

『…えいっ!』

「わっ」






座ってたんだけど、
体重かけてた腕を取られてすとんと寝転がった



穂波はおれに覆いかぶさる



ゆっくり顔が近づいてきて…



頬に手を添え、優しくおれの唇を奪う



ねっとりとした深くて甘いキス。
穂波しか知らないけど、穂波のキスが好きだ。




甘いリップ音をさせて、ゆっくりと唇が離れる




「ねぇ、穂波って舌でなんか結べる?」

『へ?』




間抜けな顔になった穂波の後頭部を手で押さえてまた口付ける。








ーコンコン、ガチャー






「あのー…、そろそろ入ってもよろしいでしょうか?」




小さくドアが開いて、クロが半分ふざけた調子で言う。




『あっ、うんッ …わっ』




慌てておれから降りようとした穂波の腕と腰を捕まえる










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