第23章 high
そのままごろごろしてたら、
やっぱ合宿後だしだんだん身体がふとんに沈んでくっていうか。
もう抗えない感じ。
2人ともうとうとしてきた。
「…んー、ねむい」
『…ふぁぁー…………けんまくん、すき』
「…ん、おれも」
・
・
・
「んー………」
喉乾いたし、汗べたべた。
冷房もかけずにくっついて寝てた。
…あれ、もう母さん帰ってきてる時間か。
…え、部屋、開けてないよね。
服脱ぎ散らかしてるし…
ま、いいや。
考えてもしょうがない…
汗で髪の毛が首とかにくっついてる。
…色っぽ。
そっと髪を肌から離すようにする。
おでこにちゅっと口付けて…
『…ん 研磨くん… すき』
「………」
寝言?
…かわいい。
とりあえず、服着てシャワー浴びに降りる。
洗濯は今日の分だけだから少ない。
そういうの出したりして、リビングに行くと母さんがご飯作ってる。
「研磨、おかえり」
「…ん、ただいま。母さんもおかえり」
「穂波ちゃんも来てるんでしょ?靴があった」
「…あぁ、うん」
「穂波ちゃんのご両親いま茅ヶ崎にいるって言ってたけど」
「………」
なんで知ってるのさ。
「あぁ、研磨たちが合宿行ってる間に一度夕飯一緒に食べたの。
今日、穂波ちゃん泊まってくかな?」
「え」
「だって、いつも泊まらせてもらってばかりだし。この際どっちでも一緒じゃない」
「…まぁ、そうだけど」
「今寝てるの? また、聞いてみて。 とりあえず夕飯は一緒に食べてもらおう」
「…ん、わかった。 ありがと」
「………(ありがと、だって)」
穂波がうちに泊まるとか、考えたことなかった。
まだ、泊まるって決まってないけど。