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Identity5【第五人格】乙女のままで

第2章 始まり



『ちょっ、えっ、待ってくだ、』


ハンターの手つきはどこか手馴れてる感じがする。


ハンターは下半身の、女の人の大事な所を下着越しに触れた。


『ひぃ!?』


「濡れてませんね。……まあ、当たり前か」


ハンターは意味の分からない事を言った。


『な、なんで、え、』


恥ずかしい、とかそんな事を感じる事は無く、単純にハンターが不思議だった。


『こ、こんなのでわ、分かるんですか…?』


何も答えない。こんな事をする意味が全くわからず、ただ、恐怖を感じる。


ハンターはすぐに指を離してくれた。


──終わった…?


一瞬そう思った。


けどハンターはまた、一番大切な所に指を這わせた。


なんだか指で触れられているところが熱く、熱がこもる。


少しだけじんわりと、ナカから熱い何かが漏れ出るのに気付いた。


『あっ、いやっ、やめて、くださっ、わ、わたし、まだ…っ』


自分でも声が震えているのが分かる。


この先なんて言えばいいのか分からない。でもきっと察してくれるだろう、と心の中で思った。


「やめませんよ。それに、サバイバーが言うことなんて聞きませんから。」


ハンターがそういうと、私のナカに何かが入ったのに気づいた。


『え、……ぁ』


正体はハンターの指だった。


「1本でもキツイですね」


『ひっ、や、あ、ぁああっ』


ハンターはそのまま指を動かす。


「この様子だともしかして、初めてですか?」


その質問に答える気力もなかった。


──どうしたらいいの?


その言葉がずっと頭の中に浮かぶ。


そうだ、イライさんは……


イライさんに助けを求めれば……


『ぉ、ねが、たす…て、たすけ──』


声を出すけれど、思っていた以上に声が出なかった。


「助けを呼んだって無駄ですよ。多分占い師はもう失血死してるでしょう。もう荘園に戻されたと思いますよ?」



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