第2章 始まり
『ちょっ、えっ、待ってくだ、』
ハンターの手つきはどこか手馴れてる感じがする。
ハンターは下半身の、女の人の大事な所を下着越しに触れた。
『ひぃ!?』
「濡れてませんね。……まあ、当たり前か」
ハンターは意味の分からない事を言った。
『な、なんで、え、』
恥ずかしい、とかそんな事を感じる事は無く、単純にハンターが不思議だった。
『こ、こんなのでわ、分かるんですか…?』
何も答えない。こんな事をする意味が全くわからず、ただ、恐怖を感じる。
ハンターはすぐに指を離してくれた。
──終わった…?
一瞬そう思った。
けどハンターはまた、一番大切な所に指を這わせた。
なんだか指で触れられているところが熱く、熱がこもる。
少しだけじんわりと、ナカから熱い何かが漏れ出るのに気付いた。
『あっ、いやっ、やめて、くださっ、わ、わたし、まだ…っ』
自分でも声が震えているのが分かる。
この先なんて言えばいいのか分からない。でもきっと察してくれるだろう、と心の中で思った。
「やめませんよ。それに、サバイバーが言うことなんて聞きませんから。」
ハンターがそういうと、私のナカに何かが入ったのに気づいた。
『え、……ぁ』
正体はハンターの指だった。
「1本でもキツイですね」
『ひっ、や、あ、ぁああっ』
ハンターはそのまま指を動かす。
「この様子だともしかして、初めてですか?」
その質問に答える気力もなかった。
──どうしたらいいの?
その言葉がずっと頭の中に浮かぶ。
そうだ、イライさんは……
イライさんに助けを求めれば……
『ぉ、ねが、たす…て、たすけ──』
声を出すけれど、思っていた以上に声が出なかった。
「助けを呼んだって無駄ですよ。多分占い師はもう失血死してるでしょう。もう荘園に戻されたと思いますよ?」