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Identity5【第五人格】乙女のままで

第2章 始まり



──どうしよう……!


誰なのかも分からないまま、ハンターにずっと追いかけられる。


板を倒して、距離を置く。


それでも、すぐにハンターとの距離が縮まる。


「そこのお嬢さん」


誰かの声が聞こえた。


ハンターの声だと分かって窓枠を乗り越えようとしたその瞬間。


『きゃあっ!』


気付かない間に攻撃を受けた。


私は派手に転んで地面に叩き付けられた。


どくどくと血が流れるのが分かる。


ずきずきして痛い。


身体中熱い。


口元を触って、手を見てみると血がついていた。


──噛んじゃったのかな……


そんな事を考えていると、上から声がする。


「ああ、矢張り新らしいサバイバーの方でしたか。」


後ろを振り返って見る。


──背が高い


それがハンターの第一印象だった。


ハンターはコートを身にまとって、顔には仮面をつけている。


「初試合なら優しくしようと思いましたが、全然気付いてくれなかったので。」


よく見てみると、ハンターの左手は刃のようになっている。


──怖い。


ハンターはしゃがんでこう言う。


「どんな外在特質なのか、少し気になって。」


『へ、……えっ?』


いきなりそんな事を言われて戸惑った。


どういうことか分からなずにいると、ハンターに押し倒された。


『なに──』


何をするんですか、と言いたくなった。


ハンターは私を押し倒した後、ハンターはスカートの中に手を入れてきた。


──なんで!?


ハンターがどうしてこんな事をするのかさっぱり分からなかった。



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