第2章 始まり
──どうしよう……!
誰なのかも分からないまま、ハンターにずっと追いかけられる。
板を倒して、距離を置く。
それでも、すぐにハンターとの距離が縮まる。
「そこのお嬢さん」
誰かの声が聞こえた。
ハンターの声だと分かって窓枠を乗り越えようとしたその瞬間。
『きゃあっ!』
気付かない間に攻撃を受けた。
私は派手に転んで地面に叩き付けられた。
どくどくと血が流れるのが分かる。
ずきずきして痛い。
身体中熱い。
口元を触って、手を見てみると血がついていた。
──噛んじゃったのかな……
そんな事を考えていると、上から声がする。
「ああ、矢張り新らしいサバイバーの方でしたか。」
後ろを振り返って見る。
──背が高い
それがハンターの第一印象だった。
ハンターはコートを身にまとって、顔には仮面をつけている。
「初試合なら優しくしようと思いましたが、全然気付いてくれなかったので。」
よく見てみると、ハンターの左手は刃のようになっている。
──怖い。
ハンターはしゃがんでこう言う。
「どんな外在特質なのか、少し気になって。」
『へ、……えっ?』
いきなりそんな事を言われて戸惑った。
どういうことか分からなずにいると、ハンターに押し倒された。
『なに──』
何をするんですか、と言いたくなった。
ハンターは私を押し倒した後、ハンターはスカートの中に手を入れてきた。
──なんで!?
ハンターがどうしてこんな事をするのかさっぱり分からなかった。