第2章 始まり
仲間が2人ダウンした。
エミリーさんとさっき話したノートンさん。
もう荘園に戻されてしまった。
暗号機は2個ある。
このまま私とイライさんが1つずつ暗号機を終わられせばいいんだけど……
でも、イライさんは負傷している。
初めての試合で、ハンターが誰なのかも知らないし、仲間がどこにいるか分からない。
『どうしよう……』
イライさんを治療したいけど、見当たらない。
とりあえず、1台暗号機を終わらせる。
それで、イライさんを見つける。
残っている近くの暗号機を回ってみる。
心音がする。
それはどんどん近づいてくる。
──追いかけられてる!?
一気に恐怖心が増す。
でもどこからか、ぽーっぽー、とフクロウの鳴き声がした。
イライさんのフクロウだ。
フクロウが守ってくれてる。
そうイライさんに試合前に聞いた。