第2章 始まり
まだ全員と会っていないのに、初日で試合に出ることになった。
仲間はエミリーさんとイライさんと一緒で安心した。
でもドタバタして、もう1人の仲間と試合前の挨拶が出来なかった。
試合中に会って話せればいいな……。
『どこだろ、ここ……』
周りには大きな石が積み重なって壁のようになっている。
とりあえず走って暗号機を探す。
進むと、お墓がある。
エミリーさんが言ってた【赤の教会】なのかな。
まだマップも知らない。
逃げ切れるか不安。
『大丈夫、頑張ろう。』
暗号機解読は順調に進んでいくけど、心音がする。
近くにハンターがいる。
あと少しで暗号機が上がる。名残惜しいけど、私はその場から離れる。
絶対にハンターに捕まりたくない。
離れて走っていると、何かに引き寄せられる感じがした。
『っ!?』
何かとぶつかった。
「悪い!磁石投げるのミスった。」
『あ、いえ……』
「もしかして新サバイバー?」
『は、はい……』
「まだ挨拶していなかったね。俺はノートン・キャンベル。」
「俺こっちに逃げるから、じゃあ」
ノートンさんがそう言って、私たちは二手に別れた。